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現代神話のエルカヴァリア  作者: 白卯兎 健太
日本編
13/44

ミッション2「ネクタリキッド精製工場防衛」

~ミッションエリア:ネクタリキッド精製刈谷工場~


俺たちは、ミッションエリアに到達し、敵が来るのを待っている。今回は、工場を防衛しているガード部隊もいるので多少は安心だ。ソランジュも俺を激励してくれる。

だからと言って、敵部隊を侮ることはできない。ソランジュはあんなことを言っているが、それはソランジュがベテランであって俺はまだまだひよっこなので必死に動いていかないと普通に死ぬ。


《前方に敵機が接近します。領域到達まで60秒!》

《来たな……じゃ、天!俺は前に出るぜ!アシスト、撃ち漏らしは天に頼むぜ!》


俺っ娘になっとる……


「ソランジュは一人で大丈夫なのか?」

《平気平気!天こそ自分の心配をしろよ》

《大丈夫ですよ天さん。彼女の実力は彼女自身が一番わかっていますから》

「まあ、ソフィアさんがそういうのならそうなんでしょうけど」


まあ、自分の実力を把握することが一人前だといわれてるし、大丈夫だろう。


『来たわ!』


ついに敵部隊が領域に到達。前方で戦闘が始まった。相変わらずソランジュの動きはいい。たった一人で敵機を次々と撃墜している。俺も遠くからスナイパーライフルで敵機を狙撃、撃墜していく。


《天!数機がそちらに向かった!動きでかく乱して確実に仕留めろ》

「りょ、了解!」


ついに来た……エルクも3機こちらに向かってくる。大丈夫か……?

とりあえず邪魔な雑魚をさっさと倒し、エルク3機と対峙する……と思ったら、ソランジュ機が前方の相手と戦いながら、容赦なく背後から隙だらけの敵エルクを狙撃する。あ、撃墜した……

よし、2機相手ならどうにかできるかもしれない。エルク2機は攻撃しながら左右に分かれる。おそらくこちらを挟撃するつもりだろう。俺は敵機の攻撃をかわしながら……て、後方から援護射撃が来た。だが、こちらは残念ながらAFで防がれた。

正攻法で戦ったら苦戦は必至。遠くに高速で移動して1対1で勝負したいが、後ろには、工場施設がある。ここから離れるわけにはいかない。


《黒のアルファへ、左のエルクは、我々が相手をする。そちらは右の相手を頼む》

「了解!」


ここは、ガードの人と協力して戦うしかないな。セシルたちだったら、2機同時でもどうにかなっただろうな。

何とか1対1の状況になった。ようし、これなら負けることはない。油断しなければ。

相手は蜘蛛型。非人間型はなんかダサいというイメージがあるが、こうしてみるとなかなかかっこいい。見直したぜ!


とりあえず、敵機の死角に回り込む。こちらは、肩武器のマシンガンで攻撃するが、AFを展開し、防がれる。しかし、何とか死角に回り込めた。あとは白兵戦を……と思ったら、敵機体の上半身が急旋回をした。あ、ヤバ……


ズガガガガガ!!!


「イテテテテテ!!!痛あ!」

『大丈夫!?』


あいつ急旋回をすんのかよ……。ブレードで一気に決めようと思ったのに……。至近距離からマシンガンを当てられた。痛い。


「さすがにカヴァリアか……やはりそう簡単にはいかないな」

『あの蜘蛛型、旋回能力が高いわ……マシンガンの火力も高い!至近距離での戦闘は危険よ!』

「なら、距離をとるしかないな」


結局距離を取って戦うことにした。しょうがない、マシンガンで強引にAFを破るか……。

イヤ、待てよ……相手がノーマルであるのなら、すぐにマナが切れるはずだ。そこを一気に叩く。そうすれば、残弾をセーブできる。とりあえず、マシンガンでちょくちょく攻撃する。敵機は攻撃のたびにAFを展開する。だが、そんなにAFをON/OFFに切り替えまくるとマナの消費も高くなる。しばらくすると、相手はAFを使わなくなる。こちらの意図を察したか、あるいはマナ切れか。

 いずれにせよ、ここで一気に叩くチャンスだ。マシンガンを蜘蛛型に叩き込む。


《!》


よし、相手も動揺しているようだ。俺と同じくらいの新兵か。相手もAFを展開し始め、攻撃をやめる。


《天!数機がそちらに向かった。俺もそちらに向かう》


 え!?やばい!?早くこいつを倒さないと……


『大丈夫よ天、どうやら相手はマナが切れたみたい』

「え!?なんでわかったんだよ!?まあいいや、こちらも一気に攻め込むぞ!」


 マシンガンを一気に叩きこむ。相手も反撃してくるが、俺のスピードについてこれていない。


『相手は相当パニクっているはずよ!』

「よし、今なら白兵戦で仕掛ける!GO!」


 一気にブーストを吹かし、いきなり敵機に近づく。そしてブレードで切る。


ズパァーン!!!


《!?》


よし、もう一撃!


ズパァーン!!!


白兵戦ってかっこいいな!さあ、無理をせずにマシンガンで引き撃ちしながら敵機から急いで離れる。


ドドォーーーーーーン!!!


よし、生まれて初めてエルクを倒したぜ!ガード部隊も何とか蜘蛛型を倒したようだな。予想以上に味方が強い。

さて、こちらに向かっている敵機を確認する。ソランジュが数機を相手に圧倒していた。やっぱソランジュってつえーわ!今の俺では全く勝てる気がしないな!

ソランジュによってそれなりにダメージを受けている人型と飛行型がそれぞれこちらに向かっている。戦闘機は、どうやら全滅したようだな。

とりあえず向かってくる人型にスナイパーライフルを当てる。あ、撃破した……。あとは飛行型を狙撃する。しかし運動性能が高く、攻撃を外す。


 は……速いな……。


 敵機からはミサイルを撃たれる。とりあえずよけて、逃げられないものにはAFを張る。マシンガンで攻撃し、ソランジュがエナジーライフルで狙撃する。マシンガンは、AFで防がれたが、エナジーライフルはAFを貫通し、敵機を撃破した。


《天!マナ付きスナイパーで何とか当てろ!マナ付きスナイパーなら一発でもAFを貫通できるぞ!》

「へ?りょ……了解!……て、マナ付き?」

《ん?なんだ知らなかったのかお前……MSSはM系以外の武器でも強化できるようになったんだぜ?》

「あれ……そうだっけ?」

『ちょっと天!しっかりしなさいよね!』

「すまん!」


え?M系以外にも強化できるようになったの?初めて知った。それ最初から教えてほしかったよ……いや、他人のせいにするのではなく、俺の勉強不足だったか。あーでも、そういえばあの時、そう言われたような気がする。

 スナイパーライフルは弾速が非常に速く、一発の火力もそれなりにある。さらにマナ付きなら、ちょっと壊れ性能の武器になるんじゃないかな。でも、それはほかの武器もそうだし、これから攻撃力インフレの時代がやってくるのだろうか?。AFの性能も上がるかな……?AFは今のところ強化できないし……


《ま、そういうのはまた後で覚えておけばいいだろう。敵部隊の全滅を確認。作戦は終了、帰投するぞ》

「ふぅ~疲れたな。今日も無事に終わることができて何より――」


《敵飛行型の接近を確認しました。おそらく、例の研究施設に現れたものと同一と思われます!》

《ち!厄介な相手を送り込んできたか……。セシルたちがいない以上、俺たちでどうにかするしかないな……天、強敵が現れたようだ。相手もヴァリアントだろうが、気を引き締めて行けよ》

「お、おう……」

『そいつってセシル君たちですら苦戦した奴よね……大丈夫なの?』

《大丈夫……と言いたいところだが、明ちゃんと同程度ぐらいだろうな。天、アビリティの発動条件はわかるか?》

「えっと……まだ詳しく分からないけど、おそらく俺が追い込まれたときに発動するのでは?」

《そうか……》


また強敵出現……イレギュラーがよく発生するな……たまたまかもしれんけど。

 明ちゃんとは以前戦った、紫の人型のアルファのことだ。

ところでソランジュは俺のヴァリアントの発動条件を聞いてきた。おそらく俺の覚醒を当てにしているのだろうが、俺自身よくわかんないし……。

 ……まさかと思うが、俺がピンチになるまで様子を見ようとか考えてないだろうな……?ドラマやアニメ見過ぎかな?


《まもなく飛行型がミッションエリアに到達します》

《天、敵機が見えたらスナイパーで牽制しろ!》

『天!』

「ああ、わかってる!」


飛行型が見えた。こちらへ高速で向かってくる。マナ付きスナイパーで何発か狙撃するが……。


「全部避けられた!?速すぎる!」

《あの速さ……マズイ!俺たちを無視して工場を襲撃するつもりか!天、牽制を続けてくれ。俺は後方に下がるぞ》

「了解!」


なるほど、ターゲット優先か!一番厄介なパターンだな。とりあえず、スナイパーを連射する。FCSの性能が相手の動きに追いつけていない。しかし、牽制するだけでも多少の時間稼ぎはできるはず!相手はこちらを大きく迂回しながら、工場を目指す。すると、こちらが目障りになったのか、敵エルクもミサイルで攻撃するようになった。とりあえず避けると今度は急接近してきて、マシンガンを浴びせる。相手の動きが読めずAFを展開するまでに何十発か被弾してしまった。そしてこちらの真上を高速で通過する。


『マズイ!工場のほうへ向かっていくわ!』


移動しながら機体を敵エルクに向ける。てか、もうあんなところに!?ホント速すぎ!


「ありゃ多分、最新機の中の最新機だろうな。ありえない動きで気味悪い!」


ちらっとマナの残量を確認、12%になっていたので、すぐにマナを注いて充電(?)する。チャージのほうがいいかな?……じゃなくて急がないと!

敵エルクは、ガード部隊を排除しながら、工場施設に向かう。


《この……止まれ!》


ソランジュがマナ付きEエナジーライフルで攻撃をしている。しかし、やはり躱される。

そして敵エルクが施設を攻撃した。


《し……施設の一部に被害発生!》

《クッ!こいつ!》

「止まれ……」


ソランジュと俺の同時攻撃を仕掛けるが、相手は余裕でかわす。このままでは……。

すると、敵エルクは、燃料タンクに向けてレーザー攻撃を加えた……まさか!?


ドゴォーーーーーン!!!


——フッ


「……」

『きゃあ!』

《!?大丈夫か天!》


燃料タンクの爆発に巻き込まれてしまった。やはり敵の狙いはこれか。しかし反応がやや遅れたせいか機体のダメージが大きい。まいったな。


『うう……イタタタ……大丈夫……天!また顔が!オーラが!』

「ああ、大丈夫だ。今日も調子は悪くない」


また相手の動きがわかる。不思議だ……あれほど苦戦していた相手が遅く感じる。FCSを停止ダウンし、相手にスナイパーを撃つ。そのあと射線をずらし、さらにスナイパーを撃つ。


《!?》

《な!?……まさか……天!》


一発目は外したが、二発目はウイングに当たった。さらにもう一対のウイングに当てる。


《馬鹿な……!?なぜ……?クッ……化け物が!》


女性アルファだった。相手はどうやらいきなりのことで混乱しているようだ。しかしすぐに、エルクは離脱用緊急ブースターを吹かし、ミッションエリアから離脱した。ウイングがやられても飛べるんだな。


《またアビリティが発動したのか……》

『恐ろしいアビリティね……敵機の弱点を正確に狙っていたわ……』

《……敵部隊の全滅を確認しました。接近中の機体は見当たりません。作戦は終了です。帰投してください》


「了解。帰投します」

《天ってアビリティ発動すると性格が変わるのか……?帰投する》


俺たちは拠点に向けて帰投した。出撃口に戻った後、俺はまた再び気を失ったらしい。



*********



~イヴペディア~

今回の敵

★一般兵器

*春惜月・・・ドローン。ヘリではなく、地上兵器。マシンガンやミサイルを装備。「はるおしみづき」

☆エルカヴァリア

*卯月MK2・・・蜘蛛型。安価なコストと旋回能力がウリ。真上にも攻撃できる。「うづき」

*如月MK2・・・人型。実は一機だけ試作型という設定。「きさらぎ」

*京橋MK2・・・飛行型。まあ、速いほう。「きょうばし」

*シュヴァルベ・・・飛行型。最新鋭機で外国企業の新シリーズ。運動性能がエグイ。レーザー、ミサイル、魚雷を装備。

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