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現代神話のエルカヴァリア  作者: 白卯兎 健太
日本編
12/44

ソランジュの秘密

「EUNの部隊が愛知県付近に接近中との報告を受けました。進行方向からおそらくネクタル精製工場に向かっているものと思われます。今回のミッションは刈谷に所在するネクタル精製工場の防衛です」


 防衛ミッションか……防衛のゲームももちろんやったことはあるけど、個人的に難しかった記憶しかないんだよなぁ~


「ネクタル工場が襲撃された場合、こちらの今後の活動に甚大な悪影響を及ぼします。敵機を確認次第、全機撃破してください」

「あれ?セシルたちはどこにいるんですか?」


 オペレーションルームに集合したときに、セシル、セド、レオン、そしてリーダーの4人はいなかった。ここにいるメンバーは、俺とソランジュ、アルマちゃん、ソフィアさん達だ。


「はい、彼らは山梨に所在するBS基地の無効化のため別行動です。そろそろ彼らも我々の存在が鬱陶しく感じているようです。EUNとBSが、同時にこちらへ挟撃しようという動きがみられていますので、今のうちに彼らが態勢を整えていない東日本の軍勢を叩き、天さんたちは西日本の軍勢を迎撃してください」

『ていうか!昨日セシル君からそう言われてたじゃない!人の話を聞きなさい!』

「あれ?そうだっけ?ごめんごめん」


 イヴリーンがぷりぷりと怒る。かわいいっていったらますます怒るんだろうな……一回言ってみるか(笑)

 ま、それは置いといて……メンバーも最近、相手も相当本気になっているように感じているようだ。確かに俺の初ミッションの際、紫のエルクが急に出てきたからな。あの時点で相当気にしていたんだろうな。どうやら俺らは、挟み撃ちにされているようだ。

 そりゃあ、すぐに潰れるであろう組織がなかなか潰れてくれないからだろうな。それだけ、セシルたちが優れたアルファだってことだろう。まあ、相手側が潰しあいをしていたり、こちらに本気で潰しにかかってこなかったり……という要因もあるだろうがな。ここ1ヶ月の間は、まだ双方ともに、おとなしかったが、もうすぐ状況が大きく動き出すのだろう。

 因みに明典(紫の奴)はBSでも48番目の実力の持ち主らしい。あれでも48番目なのか……しかもBSだけでこれ……世界は広いな……絶望しかないわ……。


「さ~天もだいぶ動けるようになっているらしいし、楽しみにしてるね~」

「いや、期待されるほどでもないよ……」

『大丈夫大丈夫!天はまだまだ不安そうだし、慣れるまで私も一緒に乗ってあげるわ!』

「いやマジでありがたいよイヴリーン。流石できる幼女……もといできる女」


 幼女と言ったら、めちゃくちゃ睨まれた。


「ところで、EUNの敵勢力とかどうなの?」

「今、西日本に拠点を持つEUN日本支部の部隊は、沖縄、台湾に部隊を展開しつつあるBS系の部隊に本隊を向かわせていますのでこちらに向かう部隊はそれほど大した部隊ではありません」

「私がいるから大丈夫だよ~」


 BS系とは、BSグループに所属する組織だ。BSの支援を受けている組織が多い。EUN系もそれに同じ。これらの組織は世界中に存在する。世界の情勢なんか見てみても、BS系とEUN系とホーパステリウムの3つで分かれている。ただ、今のところEUNがやや優勢といったところか。数が非常に多いというのもあるだろうが、EUNにもヴァリアントはいるし、何より国という最高の金づるがいくつもあるからだ。今の偽地球では独裁的なEUNが間接的に各国というより偽地球を支配していることになる。こういうのに反対している人間がBS系に入り、BSはEUN体制に反対している国や企業、その他の団体等の支援もあって今も戦っていけるというわけだ。あと、それだけでなく、何かしらの資金源を保有しているのだとか。例えば、石油やネクタルの原料など……。


「ま、最悪な状況になる前に先手を打つことは大事だな!じゃ、俺たちはそろそろ行くか!」


 というわけで、出撃口に移動した俺たちは——


「よ!出撃か!機体の準備は万全だぜ?」

「いつもありがとうございます」

「おう、気を付けていって来いよ!EUNの哀れな飼い犬どもに一泡吹かせてやれ!」

「了解です!」


 早速機体に乗り込み、メインシステムを起動させる。各システムオールグリーン。今日も機体の調子はいい。そしてコンデンサの残量が100%になってる!魔法盤にマナを注いでないのに……。もしかして整備班の人が注いでくれたのかな?


《小僧驚いたか?》

「うわ、びっくりした……」

《なんだ?そんなに俺の顔が怖いってか?》

「違いますよ!急に大声掛けないでくださいよ!」

《ははは!悪いな。新システムはその機体にも搭載しておいたぞ》

「え?いつの間に……仕事早いんですね」

《これで前回よりもはるかに戦いやすくなるはずだ。なんなら、お前が前方に出て敵勢力を全機撃墜してもいいんだぜ?ソランジュに施設を守らせてな》

「いや、無理ですよ……そもそも俺ってスナイパーですし……」

《大丈夫だ!スナイパーでも前に出ていいんだぜ?》

「遠慮しておきます……」

《さあ天!準備はいいか?あのEUNのくそ野郎どもを狩りまくろうぜ!》

「了解!……て、あれ……?ソランジュ……どうした?口調がいつもと違うような……?」

『ほんと……』


 つーか全然違い過ぎるし!どうしたソランジュ!俺の知っているソランジュはこんな男口調じゃない!?


《気にすんな!さあ、出撃だ!》


 え!?すごい気になるんだけど!


《ソラソラさん、最後にもう一度作戦内容についてお伝えします。西日本から敵攻撃部隊を確認しております。敵の進路上からネクタル工場が目標と思われます。これらの敵戦力を撃墜してください。また、施設の被害をなるべく抑えてください。敵勢力は、戦闘機15、人型3、飛行型2、蜘蛛型5です。》

「え!?そんなにエルクいるの?」

《大丈夫だ、エルクといっても中の人がダメダメなら問題ない。仮にAFを張ってきても、それを破れるぐらいの攻撃を浴びせてやればいいだけだ。簡単だろう?手を抜かなければノーマルごときがヴァリアント様に勝てるはずがない。そう考えておけば問題ない!》


 いや、そうかもしれないけど……ソランジュのこの口調に慣れないんだけど……








「あの~ソフィアさん。ソランジュって時々こうなるの?」

《彼女はカヴァリアに乗るたびに性格が180度変わりますので問題ありません》

『え!?いつもこの調子なの!?』

《はい》

「えーと……二重人格なのか……?」

《二重人格とは違いますね。あれは彼女がエルクに乗ると、テンションが上がって余計に自信がつくそうです》


 なんじゃそりゃ……アニメやドラマのキャラクターかよ!





*********

~イヴペディア~

*EUN系は本部、支部のほかにEUN体制を支持している人間(つまり優遇されている富裕層)から構成されている。世界四大組織及び複数の小さな組織から成り立っている。

*BS系はBS本体のほかにEUN体制に反対している人間から構成されている。世界でも本体以外で有力な組織が二つあり、さらに複数の小さな組織から成り立っている。

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