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ひまつぶし  作者: ずみ
9/25

きゅう

ナナゴの様子がおかしい。

次から次へと焼いては食べていく。

まあ、3人で共食べているので肉パーティーをしているだけなのだが。


「ナナゴ、もっと食べる?」


無言で2人が頷く。


…ミヤコもか。俺もだけど、なんか食べれちゃうんだよなぁ。多めに切り出してくるか…


肉の補充と食べるのを何往復かすると漸く落ち着いたようで、2人は食べるのを終えていた。


「タロー様。まだ食べるのですか?」

「まだまだ入るよ。んー、空腹もなかったけど満腹にもならなそうな気がする」

「タロー。食べ過ぎじゃない?聞いていいか分からないけど、どんな奇跡を授かったの?」

「えーと、体内のものを入れたり出したり?ごめん。何となくしか覚えてない」

「詳しくは言いたくないわよね。体内にグミって呼んでる紫色のアレがあるわけないもんね」

「なんか、聞いてたのと違ってたんだ。よく分かってないだけだよ」

「タロー様。ミヤコだから言いませんでしたが、何ができるかは隠したほうがいいかと思います。」

「わたしも隠したほうがいいと思うわ。わたしの奇跡は王国に知られてしまっているけどね」

「へぇー、ミヤコは何ができるの?」

「タロー様。聞いていましたか?」

「ふふふ、あなた達2人なら問題無いわよ。わたしのは帰属らしいわ。使った相手が言うこと聞いてくれるらしいわよ。ポチ丸以外成功したこと無いし、効きも悪かったけどね」

「そうだなぁ、俺に使ってみてよ」

「タロー様。いつも通り理解できません」

「わたしもよくわからないわ。使うなだったら理解できるけどね」

「俺さ。奇跡使えるけど、使い方が合ってるか分からないんだよね。1回でいいから。お願い」

「効いちゃったらどうするのよ?」

「それは問題無いと思います。」

「ほら、ナナゴもこう言ってるし。ほらほら」

「どうなっても知らないわよ。でも、やるなら全力で使うとするわ」


ミヤコが疑わしそうな顔をしながら手を握ってきた。


…むっ?これは、ナニかよく分からなかったやつだ。これが奇跡だったのか。むむむ、この2人に送り込んじゃってるよ…

「うん。理解できた。帰属の説明ってしてもらえたりする?」

「前に同じ奇跡を貰えた人は、大きな動物を数匹仲間に出来たらしいわ。それ以上は教えて貰ってないし、わたしはポチ丸が初めてだったからあまり分からないわよ。タロー、何か変化は起きてない?」

「んー、変わらないなぁ。あと、ごめんね。実はナナゴとミヤコに帰属を使ってたっぽい。」

「…どうやって使ったのよ。わたしは正直分からないわね。今まで自分のために強気の自分を作ってたもの。そうね、タローと居るって決めてから気分は変わったわね」

「私は、そうですね。変わったかもしれません。ですが、使われなかったとしても同じになっていたと思います」

「…そっか、効果は小さそうだね。でも、違和感があったらすぐ言って。何をどうしていいか分からないけど、全力を出すよ」

「分かりました。何かあれば言葉にします。しかし、どうなるか分からないものに全力は止めて下さい。」

「タローって謎に振り切れるわね」

「うん。ほどほどにするよ。1人の時間が長かったから、他の人がどう考えてるかの視点が薄いんだと思う」

「ええ、タローは何となく気分屋に見えるわ。」

「ふふ、私には二人共気分屋に見えますね」


ナナゴの言葉に3人で笑い合った。


…できるだけ2人の力になっていこう…

「タロー様。夜が明けてきました。今日こそスリーへ行きましょう」

「スリーって何?」

「あっ、説明が漏れていましたか。御神木様が5本あり、その足元にそれぞれワン、ツー、スリー、フォー、ファイブと名付けられたエルフの町があります。ここはその中のスリーの町となっています」

「…深く考えなかったのね」

…ミヤコが複雑な顔してるなぁ。俺も似たようなものなのかもしれないなぁ…

「?、何かありましたか?」

「何でもないよ。俺は何時でも行けるけど、二人共疲れてたりとかしない?」

「わたしは大丈夫」

「私も問題ありません。荷物をまとめる時間が頂ければその後すぐにでも出発出来ます」

「じゃあ、3人でやっちゃおうか」

「あっ、タロー様は剣とナイフを作り変えてもらえますか?」

「あっ、はい」


剣とナイフに送り込み紫色にすると、ナナゴは何かを検証し始めた。

横を見ると、傷一つない紫色の鎧とボコボコの金属の鎧が並んでいる。


…こんなにへこんでたらもう使えないよねぇ。金属を吸い取るとどうなるんだろう?やってみるか。うん、消えるなぁ。どんな原理なんだか…


ナナゴがジト目をし、ミヤコがフリーズしている。


「ナナゴ、ずいぶん早かったけどもういいの?」

「ええ、なんとなくですが鎧で傾向が掴めていました。それを踏まえての確認をしただけなので時間は掛かりませんでした」

「そっか。何か変わってた?」

「肉厚があるのにしなりと弾性があって、刃毀れもしづらいようです。更に軽くなり、刃がとても鋭くなりました。」

「ええと、つまり?」

「私が今まで見た中で最高の剣とナイフです。金属は全部これに変えていただけませんか?」

「…鍋は止めとかない?」

「壊れない鍋になりますよ」

「火にかけても中身の温まらない鍋になるよ」

「…剣とナイフだけお願いします」

「よっと。出来たよ。じゃあ、皆で袋に詰めようか。ほらっ、ミヤコもやるよ」

「えっ?ええ。タロー。消滅させる事ができるのね。」

「ううん。消滅と言うか、何と言うか。何が出来るか分からない、っていうのが正直なところ」

「分からないけど、解ったわ」


犬と監視2人の亡骸以外を3人で持ち、出発する時に気付く。


「俺に服を下さい」

「あるのなら、わたしにも」



気分で書きます。

気分で投稿します。


中身も気分次第で。



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