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ひまつぶし  作者: ずみ
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自分の言動に疑われそうなものがないか心配になった1日目



「なんか柵がある」

「あー、こっちはホントの先端の方ね」

「柵を見ただけで分かるのか」

「時間の掛け具合の違いよ。襲撃があってもある程度は保つような作りになってないと、その先の拠点が孤立しちゃうでしょ。だから人の沢山いるほうの拠点はもっと堅牢になってるわよ」

「なるほど、そうなのですね」

「ナナゴも知らないってことは、一般的ではないってことか?」

「ミヤコと話しているうちに気がついたのですが、私の知識も狭く偏っているようです」

「ふふっ。そうよねぇ。わたしもナナゴと…」

「所属を示せ」


大きくはないがよく通る声が聞こえてきた。


「所属って?」

「ん?冒険者じゃないのか?」


こちらに槍を向けながら見えるところに男が出てきた。


「あー、理由があって村を出てきたのよ。大きな街に向かっていたつもりだったのだけど、こっちじゃなかったようね」


ミヤコが手を握ってきたので話を任せて一歩下がった。


「そうだな。来た道を戻ればここよりも人が多かっ…」

「葉っぱがいます!」


ナナゴの声に葉っぱがこっちを向いた。ようなきがする。


「ああ、あれは見回りをするのに魔物に見つかりにくくしているんだ」

「つまり、中は普通の人ですか?」

「そのとおりだ」


多分聞こえているのだろうが、葉っぱは微動だにしない。


「へぇ、森の中で魔物を擦り付けるのはどう思う?」


葉っぱが離れる方へと走り出した。


「うん?状況次第だが敵対行動だろ?」

「俺たち、あの葉っぱ姿のやつに何度か魔物を擦り付けられたんだよ。お前ら敵なの?」


ミヤコもナナゴも静かに武器を構えていた。


「それを証明できるか!?誰か!盗賊かもしれないやつがいる!」

「うーん。どうしよう?」

「仕留めても食べることができませんからね」

「そこでは無いと思うわよ」

「何を話している!武器を放して跪け!」

「さて?言うこと聞いておく?」

「擦り付けをされましたからね」

「こちらは敵対行動をされ続けているってことよね」


段々と囲まれていく。


「抵抗は無駄だ!大人しくしておけ!お前達が武器を出さなければこんなことはしなかった!」

「はぁ?魔物の擦り付けをしなければ武器を出さなかったわよ」

「話をしてもどこまでも平行線になりそうです」

「あー、なんかめんどくさい」


囲いで2人と1匹の…コン蔵の姿が見えないので2人だけ安全地帯を作り、グミで作った目の粗い網を投げる。


「よし!捕らえた!もう一丁!」

「そりゃ、そんな網を作ったら逃げらんないわよ」

「コン蔵には勝てなかったよ。そらっもう1回!」

「力の気配がタロー様に似ていますから、それが影響しているのでしょう」

「で、コン蔵はどこにいるのよ?」

「んー、はいっ!これで大体!あっ、あそこにいた!」

「葉っぱを引き摺ってきてるわよね」

「あれは被り物ですよね?中身は擦り付けてきていたのと同じ人なのでしょうか?」

「そっか、違うかもしれないのか。敵対的な行動をしたのは別にいるかもか」

「まぁ、悩むだけ無駄よね。どうせ分かんないんだし」

「そこに関してはそうですね。それで、この後どうしましょう?」

「たぶん外に出てるのと、隠れてるのがいるよなぁ」

「全体を囲うのはどうかしら?」

「外に出ていた人が帰れなくなります」

「完全に敵対するわよね」

「ふむ、とりあえず近寄ってきた魔物を狩るか」

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