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衝動的に動いた。後悔はない。初日
「どうしましょうか」
「そうね。どうすればいいのかしら」
「とりあえずやってみた。次があればまた同じ事をする」
「反省はして無いわね」
魔物が来た時には賑やかにしていた網のなかの人たちが、今は静かになっている。
「とりあえず葉っぱの人に聞きたいことがあるんだよなぁ」
「あー、話はわたしがするからナナゴと一緒にいつものやっててよ。…見つからないようにね」
「!、タロー様。あっちの小屋の陰に行きましょう!魔物は全部集めましょう!」
「あ、うん」
肉を焼いているとコン蔵がやって来て、一緒に食欲を満たし始めた。
「あー、ミヤコが俺を呼んでるなぁ」
「私も行ったほうがいいのでしょうか」
「…ゆっくり食べててよ」
急いで詰め込もうとしたナナゴに声を掛けて、1人でミヤコのもとに向かった。
「タロー。この網だけ解いて」
「あいよ。他のはいいの?」
「ここでの偉い人がこの網の中にいるのよ。まだ警戒はされているけど落ち着いてはいるから、ちゃんと話をしようかと思ってね」
「このままでも話はできるよ?」
「そうだけど、なるべく穏便に話したいわね。こっちとしては敵対したいわけではないんだし」
「えぇー。魔物の擦り付けっていう敵対行動されたのにー」
網の中から声が掛かる。
「そのことに関してはきちんと聞き取りをして然るべき処分をする。こちらとしては敵対する意思はない」
「あー、その人がここでの偉い人らしいのよ」
「あれ?報告はなかった?」
「少なくとも私の耳には届いてはいないな」
「それを信用しろ、と?」
「証拠などあるはずがないから信じてもらう他ない」
「それはそう」
「?、物分かりがいいな。お前達の目的はなんなんだ?王国に所属する私達をどうしたいんだ?」
「それなんだけどね、服を手に入れられる所を探してたのよ」
「…何を言ってるんだ?」
「そのままの意味よ。服が欲しいの」
「…やはり理解できん。それで何故魔物の領域に近付いてくるんだ?」
「ふむ。面倒だな」
「!タロー、待って!この人だけ網から出して!あとはナナゴと居ていいから!」
「私だけではなく、全員解放してほし「この人だけでいいから!」
「私達は敵対の意志は無いと言って「もういいか」
「はぁ、いいわよ。ほどほどにしてよね」
ミヤコは肩を落としながらナナゴの方に行った。
「それで、解放してくれるのかな」
「あのさぁ。お前らが俺からどう見えてるかわかる?」
「分からないな。さっき初めて会った人のことを分かるはずがない。他の所で王国の兵士と何かあったとしても、小さな事案までは伝わってこないしな」
「そうか。ハァ、俺はさ。ちょっと前に魔物を擦り付けられてるんだ。ここにいたやつにさ。そういったよね?あ、口は開かないで。今は声も聞きたくないから。肯定なら頷いて、否定なら首を振ってくれ。うん、頷いたな。じゃあ、確認な。魔物の件は言ったよな?「それは」口を開いたな。面倒になったから向こうに行くよ。気が向いたら戻ってくるかもな」
ナナゴとミヤコの方に歩き出すと怒鳴り声や叫び声が一斉に吹き出した。
それを気にせずに小屋の裏へ行く。
そこには和やかな空間が広がっていた。
「タロー様。今、お肉が上手に焼けました」
ナナゴが満面の笑みを浮かべていた。
「タロー、話はまとまった?あー、騒いでるってことはそういうことね。…怪我はさせてないわよね?」
「何もしてないよ。まぁ、あいつが本当に知らないのなら俺が何を求めているのか分からないよなぁ」
「あれ?タローはあの人たちに何かして欲しかったの?」
「して欲しいってよりは安全を確保したいなぁって」
「スリーを出てから魔物と言う肉に囲まれて気を張っていましたからね。」
「そうかしら?すこぶる自然体なような気がしているけど」
「まぁ、自覚もなく気を張っていた。と、言うことで」
「そういうことにしておくわ。もう少ししたら、わたしがもう一度話しをしてみるわね。」
「あー、網を解いたほうがいい?」
「もうあのままでもいいわよ。なるようになるわ。あっ、そうだ。2人は魔物が近づいて来ていないか見回りをしてほしいの。コン蔵はわたしと来て」
「あいよ」
「わかりました」




