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ひまつぶし  作者: ずみ
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夜が明ける。


…さあ、新しい時代の幕開けだ…


意気込んだものは良いものの、やる事は変わらない。

"入れ"とやること。

念じるでもなく言葉に出すでもなく、そう動かせる事が出来るからやる。


…昨日の昼に地球で葉っぱにくっつく…夜になり眠る、事が出来ないため星を見る…朝になり謎に気分が盛り上がる…今日は何をしよう…


グルグルの時も宇宙にいる間も昼夜が分からず、時間の流れが分からなかった。

しかし、今なら比較できる。

一晩がこれくらいの時間なら、俺がこういう状態になってから1年は過ぎている。

余りにも長過ぎるため、夢ではない気がする。


…夢だとしても長過ぎる…長過ぎる割に、出来ることが増えていかない…自分の形も変わらないし…変わってないよね?鏡が有るわけでもないから、そもそも分からないなぁ…特徴としては空気抵抗がない。あれ?俺って実体ある?…


今年で一番驚いた時に、光りに包まれた。

見える範囲では全て覆われていた。

死角になっている所も僅かな為、隙間無く囲われているのだろう。

逃げる間もない…逃げる力がないのでぽけーッと見ていると、久しぶりの感覚がやってきた。


…おおー…眠い…コレだよ…コレが眠いってことだ…うぁー…眠いぞー…ネムレルゾー…うぉー…うぉー…う、うおお?…目蓋を閉じることが出来ない…まぶしい…もしかして…光に触れている…消せる?…"入れ"…


浮かれて、絶望し、希望を見出し、実行した。

光は消えなかった。

眠いという感覚が消えた。


…次に眠くなっても光が光って光を遮断出来ないので、"入れ"で光を光らなくさせる…


自分で何を言っているのか分からない。声は出ないのだけれども。


…今回寝ることが出来なかった事で自分の甘さを知った。…

…常に限界まで努力してきたか?…

…後悔はしないか?…

…俺は後悔をしている。…

…精神が摩耗しきっていない…限界ではない。…

…まだ行ける、光を消し去り掴み取るんだ。…

…あぁー、痛みがある。…

…今までなかったのに…

…睡眠が正解だったのか…

…ちょっと暗くなったか?…

…まだまだ…


最初に比べれば光量が減る。


…まだまだ…


また痛みが増す。最初は静電気がパチンとなった時の十分の一くらい。今は強めに抓られているくらい。


…まだまだ…


また闇に近づく。今度は風邪をひいた時の頭痛。


…なんか、痛みの種類が変わった?…

…んん、余計なことを考えるな。まだ光はそこにある…


熱中し続けどれだけ時間が立ったのか、ふと我に返る。


…あれ?…これは…もう十分じゃないか?…三日月が照らしているくらいになった…俺は三日月派で決まりだな…


痛みが当たり前になり、意識の外に置いておくことが出来るようになった。

睡魔はまだ来ない。

ただ寝るだけ、それが出来ることが待ち遠しい。

何をするでもなく待つ。

そして気付く、"入れ"を切ってない。


…やってしまった…

…本気すぎて意識しなくても出来てしまっていた…

…辛い、自分で自分の望みを絶っていた…

…まあ、しょうがないか…

…練度を高めたって考えると悪くは無かったのか…

…さぁ、反省は終わりだ。そろそろ気持ちを切り替えて…

…いざ、眠りの世界へ…


止めてみる。

眠いという感覚がやって来て、周りの明るさはそのままなのに暗く感じていくのがわかる。


ーーーーーーーーーーーー


『起きろ!……まだですか』


まだ眠い。


「…んー、あと5日」…5ヶ月でもいいかもしれない。

『…おはようございます!』

「あー、おはよう」

『あなたで最後です。以前におつた「声が出る!喋ってる!挨拶できてる!口がある!手も足も…体に触れる!頭は…髪の毛もあった!前と同じ…ではない?小さくなってる…ような気がする…姿は見えないけど誰か居るよね?声をか」こちらの話を聞いてもらえませんか?』


寝起きではっきりしていないが、久々の自分の体だ。

少しはしゃいでしまったかもしれない。

何かに包まれていると思われる状況は変わっていないようだが、眠る前と比べると少し明るくなっている。

そして何より会話ができる相手がいる。


「もちろん、時間はたっぷりあるのでいくらでも」

『わかりました。手短に話さ「色々聞きたいことがあるので、時間はとれますか?」…手短に話させて頂きます』


相手の姿は見えないが、疲れたような声が聞こえてきた。


『以前にお伝えしたように、この世界には…ーーー』


前に何処かで説明を受けたらしい。全く覚えてないけど。

俺の頭で理解できたことは…

・この世界には魔物と呼ばれるものが居る

・魔物は増えすぎないならなら問題はない

・ここ最近で異常繁殖している

・魔物に敵対する種族の中で、人が1番しぶとく抵抗する

・他にも俺と同じく転生したのがいる

・転生先は人、前世はそれぞれ

・転生した人は奇跡という何かが使える

・俺は同時に来た人より十年くらい遅く身体ができた


「なるほど、何となくわかりました」

『では、私はこれ「そう言えば…」…なんでしょう?』

「奇跡とはどうやって使うのでしょうか?」

『散々私から吸い取っていたので、出来ていますよ』

「吸い取る…違う人と勘違いしてませんか?」

『間違いありません。私が集めたものをあなたは奪っていきました』

「そう言われても本当に分からないんです」

『そうですね…私の知識の範囲では、あなたの奇跡は"蓄積"と呼ばれたものです』

『それはーーー』


この声曰く、

・体の中に入れないといけない

・中に入れたものをどんどん濃く出来る

・濃くした際、体が耐えられるかは別問題

・取り出し方は知識の中にはない


「ありがとうございます。何を吸い取ったかは分かりませんが…あなたは俺がくっついていた葉っぱですか?」

『そこも私の一部です。…時間が来たようです。くれぐれも生きて、魔物をよろしくお願いいたします』

「あっ…まだ…」


まだまだ話したいし色々聞きたかったのだが、存在感と言えばいいのか…それが無くなり、居なくなったのがわかった。


「あー、まだ外に出てないんだけど…どうすればいいんだよ…」


深呼吸した後に、首だけ動かして様子を見る。


…息が出来るから、空気はある。見えた範囲では、殻は卵っぽい形。謎原理で浮いてる…


手を伸ばすだけでは殻には届かない。

前のめりになりようやく触れることができた。


…鶏の卵の殻そのものだな。さて、触れたけどどうすれば…自分が出来ること…入れ…じゃない、"蓄積"…


奇跡を使うと、触れている所に集まるように殻が消えていった。

気分で書きます。

気分で投稿します。


中身も気分次第で。

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