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『しーちゃんと記憶の図書館』第168話

四つ目の星が灯る夜



数日後の夜。

図書館の窓から見上げた空に──しーちゃんは息をのんだ。


三つ星の横に、淡く輝く小さな星がひとつ。

まるで、長い旅から帰ってきたように寄り添っていた。



その瞬間、裏庭の方から鈴の音がした。

扉を開けると、あの女性が立っていた。



「……星が増えたわ」

「はい」しーちゃんはうなずく。



女性はポケットから、小さな銀色の鍵を差し出した。

「この鍵は、“物語の源”へ続く扉を開くわ。

 でも、その前に知ってほしいことがあるの」



月明かりの下、女性はゆっくりと語り始めた。

それは、この図書館が建つ前の“ある記憶”の物語。

そして、星々が見守ってきた永い約束だった。



しーちゃんは鍵を握りしめ、心の奥に確かな鼓動を感じていた。

それは、扉が開く前の静かな高鳴りだった。

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