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『しーちゃんと記憶の図書館』第163話
星の道
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夕暮れが丘を包み、
空の色がゆっくりと藍色に変わっていった。
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おばあさんが、そっとランタンを灯す。
「もうすぐよ……」
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やがて、山の稜線から星が一つ、また一つと顔を出す。
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丘の足もとに、小さな光の粒が並び始めた。
夜露を含んだ花々が、星明かりを反射して輝いている。
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「……まるで道みたいだ」
葵くんが息をのむ。
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おばあさんは微笑みながら言った。
「物語では、この道をたどると、星の声が聞こえるの」
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しーちゃんは目を細めて、その光の道を見つめた。
心の奥にも、やさしい灯がともるのを感じながら──。




