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『しーちゃんと記憶の図書館』第160話

三人のテーブル



数日後の午後、

図書館の読書テーブルに三人が向かい合って座っていた。



中央には「星の物語」。

葵くん、おばあさん、そしてあの日の女性。



女性は少し緊張した面持ちで口を開いた。

「この本に出てくる“丘の上の星”……

 子どもの頃、私も見たことがあるんです」



葵くんが目を輝かせる。

「えっ、本当に?!」



おばあさんはゆっくりとうなずき、

「きっと、その景色は人をつなぐ力があるのね」と微笑んだ。



女性は続けた。

「もしよかったら……この丘に、三人で行きませんか?

 本の続きを、そこで感じてみたいんです」



静かな図書館に、小さな風が吹き抜けた。

それは、新しい物語の始まりを告げる合図のようだった。


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