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『しーちゃんと記憶の図書館』第152話

踊り場に眠る鍵穴



吹き抜けの踊り場は、

昼間でも少し薄暗く、

外の風が静かに流れ込んでいた。



壁際には、古びた本棚が一つだけ置かれている。

しかし、よく見ると背板がわずかに浮いていた。



しーちゃんは棚をそっと押してみた。

ギギギ……という音とともに、

背板が少しずつずれていく。



その奥に、小さな鉄の扉が現れた。

鍵穴は、銀色の鍵と同じ形をしている。



胸が高鳴る。


鍵を差し込み、ゆっくりと回した。


カチャリ——



扉の向こうから、

冷たい空気と、かすかな紙の匂いが流れ出した。


「……ここが、第零書庫」


しーちゃんは、深く息を吸い込み、

一歩を踏み入れた。

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