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『しーちゃんと記憶の図書館』第150話
鍵の居場所
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翌朝、しーちゃんは図書館の「奥の間」に足を踏み入れた。
薄暗い部屋の空気は、夜の夢の続きを抱えているように重かった。
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棚の一番上、古い箱の隙間から、
銀色のきらめきが覗いていた。
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恐る恐る手を伸ばす。
箱を下ろすと、ほこりがふわりと舞い上がった。
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蓋を開けると、
そこには昨夜、鏡の中で見たのと同じ鍵が横たわっていた。
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「……本当にあった」
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鍵は冷たく、けれど握っていると
わずかに体温を吸い込んでいくようだった。
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ふと鍵の根元に、小さな文字が刻まれていることに気づく。
「第零書庫」
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しーちゃんの胸がざわめいた。
この図書館には、そんな名前の部屋はないはずだった。




