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悪役令嬢、そんな報告は
「そんな報告は受けていないぞ」
国王は訝しむ表情を見せながら言う。
エリーに招待状が来たことは知らないようだ。
「エリー嬢は招待をまだ受けていない。ハアピ家当主に報告をした状況だ」
「だ、だが、ハアピ家当主からも」
「報告はないだろうな。エリー嬢との取引は重要な切り札なのだろう。普段は自分が隠れ蓑になっておき、何かあった場合にエリー嬢を使うんだろうな」
「な、なるほど?」
理解した様だ。
だが、納得は出来ていないような表情。
「それに、ハアピ家当主が重要な情報だと考えているかどうかも怪しいからなエリー嬢ほどの有能さなら、来ていても誰も疑わないと判断したのかもしれない」
「そ、そう言われると、確かにそうかもしれないな」
「お前の息子や娘とは違うんだよ」
エリーのそんな言葉に、国王は苦々しい顔をした。
ロメル達も全く実績が無いわけではないが、エリーに比べると微々たるモノでしか無い。




