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悪役令嬢、手薄になるはず
誤字報告ありがとうございます。
「良いかも知れない、と言いますと?」
「メリットがあると思われるので?」
部下達が疑うような視線を向けてくる。
クレアは大きく頷いてから、
「その通りだ。今すぐに攻め込むことは良くないかも知れないが、暫くしたら良いかも知れないぞ。苦霞も手薄になるだろうからな」
「「「っ!」」」
部下達も気付いたようである。
涙角が引けば、2つの勢力は放棄された土地を巡って争うはずだ。
そうなれば、何もない西側は手薄になるはず。
しかも、苦霞なら一層。
「血湯に接するような拠点は、俺たちが罠をおいてきたからな」
「となると、苦霞の側の方が拠点を抑えるペースは速くなる」
「………なるほど。血湯さえ突破できれば苦霞の支配地域をかなり奪える」
部下達は、それで決定というような顔をしていた。
だが、クレアの心には不安が残っている。




