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食らえ! 必殺 モーニングスター!!

キュルル

   キュルル

     キュルルルル


 三つ首の魔物……もとい怪獣は三つある口からけたたましい鳴き声を上げて姦しい。更に鳴きながら火球をポンポンと吐き出してきた。

 でも、それをシールドで防ぎながらこちらも負けじとバレットシュートを撃ち返す。


 撃つ 撃つ 撃つ……


 って、全然当たらないじゃない!!


《あ”―――! 避けないでよ!!》

《いや、普通避けるだろう。

相手は元はすばやい雀なんだし、そうそう当たるものではない。それにシアの狙いもかなり甘い》

《むっ! 仕方ないじゃない初めてなんだし、飛びながらながらなんだから》


 イライラしてきた。

 この! 避けんな!!


 バチン!


 と、突然、放ったばかりのバレットシュートが目の前で弾けた。


《びっ、びっくりしたぁ! な、なに? なんではじけたの?》

《気をつけるんだ、シア。バレットシュートのエネルギーは君の意思で形状を変えることができるんだ。あまり感情を高ぶらせると破裂してしまう》

《えっ? これって形変えれるの?》

《そうさ。バレットシュートの応用に槍の形にしたバレットスピアや、手の先に剣のように伸ばしたバレットスラッシャーなどの技が《……へぇ、じゃあ、こんなことできるのかしら……《って、シア、私の話を聞いているかい?》》


 もちろん聞いていない。

 私はバレットシュートを放つのではなく手のひらに保持して大きくなるように念じる。そう、バウリング、最近町で流行っている並べたピンをボールを転がして倒す遊び、に使うボールぐらいになるようにイメージする。

 すると、光の玉は大きくなった。


《わっ。

すごい。本当に形が変わった。

よし! くらえ!!》


 わたしは大きくなった玉を鳥の怪獣?に向けて投げつけた。


《初めてでそこまでイメージ通りに形を変えれるのは感心だが、そんな大きなサイズだとエネルギー消費も激しいからせっかくのバレットシュートのメリットの連射が利かないぞ。

それに、重いからさっきより速度も遅いから簡単に避けられるぞ》


 怪獣は軽い身のこなしてボールをかわした。


《ほら、避けられた!』


 オプティオンさんがじれったそうな悲鳴を上げた。でも、わたしは慌てない。手元をぐっと引きつける。すると、バレットは大きな弧を描きながら再び怪獣めがけて突進していった。


《なんと?!》と、オプティオンさんの驚いたような声。わたしの手のひらからボールまで光る紐のようなものが伸びていた。これでわたしはバレットボールを自在に操れるのだ。


《ふふん、見てて!》


 バレットボールは怪獣の背後を急襲する。寸前で気づかれてその一撃も避けられた。でも、めげずにボールを操作して怪獣を追いかける。


《うりゃ》


 遂に怪獣を当てることに成功した。

 怪獣は苦悶の鳴き声を上げバランスを崩した。だけど、すぐに体勢を整えると狂ったように火球を吐き出してきた。

 わたしは火球をバリアで防ぎながら次弾を用意する。でも、オプティオンさんが言うようにこれは連射が利かない。当てれるようになったけど、これで相手を倒すのはなかなかむずかしいかもしれない。


 ならば!


 わたしは作り出したボールを怪獣に向かって投げつけた。ボールを怪獣の頭の上を掠める。


《また外れた!》


 オプティオンさんの声が響いたけれど、気にしない。なぜってそれが目的だからだ。


「ここよっ!」


 ボールを直角に曲がるように念じる。そして、さらにもう1回曲げる。ボールに繋がっている紐がぐるりと怪獣の体に巻きついた。


 よし! 狙いどおり!!


 わたしはさらにボールをぐるぐると怪獣周囲を回らせる。怪獣の体にはバレットで作った紐が幾重にも巻きつき、ついには怪獣を身動き取れない状態になった。羽ばたけなくなった怪獣はそのまま錐揉みをしながら地面に墜落する。


《見た?! これぞ名付けてバレットモーニングスターよ》


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