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第七話 試練と敵、資格と覚悟、そして困難と、


「なるほど…君がルシファ様を救ってくださった方ですか。」


3人はルシファの城があるラムカ村のナタドール城というところで勇と会ったこと、シャンデルと戦い、紋章をゲットし、2人をルシファの騎士として迎え入れたいという話を城の主人ナタドールにしていた。



〜1時間前〜


(で、デケェ!!)


ルシファの城には庭に噴水や植物が元気よく育っていて、近くに来てみると首を真上にあげなければ全体を捉えられないからでかい。


「おかえりなさいませ。ルシファ様。」


玄関に入って早々メイド服を着た可愛らしい女性がやってきた。


(メ・イ・ド!!!)


普通の一般高校生だった勇に取ってそれは夢にまで見た最高の光景だった。


(ありがとう…!神様!!)


「ただいま!早速だけどお客さんなの!自己紹介してくれる?」


ルシファがそういうとハイも言わずにこちらを向いた。


「私の名前はアリス・フェルディアと申します。アリスとお呼びください。」


その瞬間、アリスの目つきが変わった。


「それとルシファ様これはどういうことですか?」


シャンデルのことだ。確かに裏切っておいてこんな易々帰ってこられちゃ誰だってそうなる。


「ナダドールを呼んで、話があって帰ってきたの。」


ルシファが呼んだと同時に


「お呼びですか?ルシファ様。」


と颯爽と勇達の前に現れた。


(イケメンだ…!すげぇ、異世界の上流階級の人ってみんな容姿が整ってんのか!?)


って遊びにきたわけじゃない!と


「佐久間勇と申します、ルシファ様の騎士になりたく、参上しました!」


とちょっと貴族っぽい言い方で挨拶した。


「こんにちは。ナタドールと言います。シャルゴも、また会えると思わなかったよ。」


「…」


シャンデルは少し気まずそうにしている。


それも当然だ、一度裏切っているのだから。


「騎士になりたいと言ったかい?その発言は軽々言っていいことじゃない。今から君たちが騎士になるか僕が面接しようじゃないか。」


そうしてナタドールは勇達に背を向け手招きした。


「食卓においで!生憎そこしか、いい感じの部屋がなくてね!」


(いきなりだからすげえ緊張する。)


ジン…と手に汗が滲む。


トン!っと2人の背中を叩いたのはルシファだった。


「頑張って2人とも!!」




そして今に至る。


部屋はとても重い空気になっている。俺たちはこれまで起きたことをナタドールに話した。


「シャンデルも、まさか一度裏切ったあとにまた戻ってくるとは…」


シャンデルは頭を下げて、


「謝っても許されないことはわかってる。たがらこそもう一回俺にチャンスをください!」


ナタドールは顎に指を当てて少し考えこう言った。


「私はルサファ様を信じている。だから君たちのことも信用したい、そう思いたいのだが…やはりどうしても疑ってしまう。」


(さすが騎士…というか魔法使いみたいな格好してるな。威圧感が半端ねぇ!)


こういうやつが騎士として相応しいだろうな…俺なんか騎士って言われても全然そんな感じしねぇし…でも、俺にだって授かった能力がある、俺にしかできないことを証明するしかない…!


勇は胸を張ってこう言った。


「あなたが不安なのもすごくわかります。だからこそ、証明してみせます。俺たちが彼女を王にして!」


シャンデルと勇はナダドールをまっすぐ見つめた。


ナタドールは少し微笑んだ。


「女王になるには市民の総意が必要だ。そのためにはそれ相応の信頼が必要だよ。そして1番それを確実に確保する手段がある。」


「それは…"七災"と"冥獣"そして"魔王"の討伐だ。」


いきなり知らない単語がズラリ…魔王ってのよく聞くけど七災と冥獣ってのはまぁ敵なんだろう、ということはわかった。


「七災…」


シャンデルがポツリと呟く。


「当然だがそいつらと戦うには危険を伴う。最悪、死もありうるだろう。…君たちにはその資格はあるのかい?」


確かに怖い。


チンピラの時やシャンデルの時だって今にも倒れそうなくらい震えていた。


もちろんシャンデルは強かったが、チンピラごときにびびってるような奴にルシファの騎士なんて務まるのかなんて…今でもそう思う。


「資格…なんてものなんて、俺にはないと思います。きっとシャンデルやあなたみたいな方の方がよっぽど"騎士"ってのに向いてるんだと思う。…でも、俺は背負いたいです。」


「背負う…何を?」


ナタドールの真剣な表情も、少し興味を持ったように見えた。


「魔法とか剣術なんて大層なものなんて僕にはないし、きっと俺がいてもいなくても、彼女達は魔王達に立ち向かっていくと思います。…でも、だからこそ!そんな困難な所に彼女が挑もうとしてるなら僕も一緒に背負いたい!彼女が転んで泥だらけになるなら僕も一緒に転んで痛みを分かち合いたい!確かに何にもできないかもしんないけど…」


あの炎に見惚れてから俺は…


「俺は彼女の隣にいたいです。そのための覚悟ならできてます!」


これだ!だと言わんばかりの顔でナタドールは勇のことを見つめた。その目は嬉しいのか面白がっているのか、ちょっと無邪気で子どものようにも感じた。


「うん…いいよ。君を僕たちの騎士として迎え入れよじゃないか!」




食卓を出た所にルシファが駆けつけた。


「2人とも!面接どうだった!?」


2人はルシファの前で膝をつき、息を揃えた。


「改めまして!今日からルシファ様の騎士とさせていただきます。シャルゴ・シャンデル!そして…サクマ・イサム!です!!」


2人はそのまま自慢そうにピースとルサファの顔に突き出した。


「…!」


そのまま何も言わずにルシファも笑顔でピースをお返しした。



「ナタドール様、そんなに彼達が気に入られましたか?シャルゴは前に裏切りもして、もう1人は騎士になると言って何もできない…正直すごく不安ですよ。」


アリスはため息をついてナタドールに話しかけた。


「何かを変えるにはそれ相応のリスクが必要だよ。アリス。」


"俺は彼女の隣にいたいです。そのための覚悟ならできてます!"


イサムの言葉がナタドールの頭をよぎる。


「覚悟…か。期待してるよイサム君。」

人物紹介その3

名前:ナタドール

見た目:三角帽子を被ってる丸メガネの爽やかイケメン

年齢:不詳、若くは見える

趣味:新しい魔法の開発!

特技・体質:全ての魔法を最高基準で扱える、超凄腕魔法使い。二つの魔法を同時に使えたり色々器用。特技ではないがとても好青年なので誰からも好かれている。


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