第四話 速度は強さ!!
さっきはたまたま反応できたけどもし、次にあんな速さで来られちゃこっちの打つ手がない!ルシファがシャルゴにどう対処できるかもわからない!どうすれば…
「ここは任せて!」
そう、自信に満ち溢れた声で勇を呼んだのはルシファだった。
「何か考えがあるの?」
ルシファはここぞと言わんばかりの顔で
「イサム、私これでもイサムと会うまでは、修行を積んでたのよ!ここでその成果発揮させてもらうから!」
すげえ!!!かませ犬過ぎる!!!!ちょっとというかフラグを立てたのでだいぶ不安だが、それでもここはルシファを頼って、あいつの弱点を探すしかない!
「わかった!!頼んだよ!」
そこにとても機嫌の悪そうなシャルゴが
「おい!お前が俺に勝つって?さっきの1発!反応すらできてねぇお前が!」
その瞬間ルシファは笑みを浮かべ、
「シールドオブフレイム!!」
ルシファの周りに炎の膜のようなものができた。
「すごく速いよね、でも私に突っ込んだ瞬間あなたはそのまま焼けるだけだから!」
シャルゴはため息をついた。まるでもう勝ちを確信しているかのように。
「俺はパラズ王国で1番速ぇ男だ!今まであった中で俺より早いやつなんて見たことねぇ!速さは力に直結する!力は強さ!俺をそこら辺の奴らと一緒にされちゃ困るんだよ、ルシファ!!」
(さっきこいつは床を蹴る音とほぼ同時に攻撃をしていた、こいつの言ってることは自意識過剰でもなんでもない!)
それでもルシファの表情は変わらず落ち着いていた。
「ファイヤーアロー!!!」
無数の炎で成形された矢がシャルゴを囲った。
すげぇ!これでシャルゴの逃げ道も失った!
「喰らえ!!」
無数の矢が一斉にシャルゴを襲う。
(きた!避けることなんて…)
「だから言ったんだ、ぬりぃぜ…お前の攻撃は。」
その瞬間。
シャルゴは金棒を取り出して周りの矢を一瞬のうちに蹴散らし、そのまま天井を破って外へ逃げた。
避けた矢が家を燃やし、あっという間にの海になってしまった。
「イサム!逃げて!家が焼け落ちちゃう!」
(いやかえって状況が悪くなってるー!!!)
ルシファは勇の手を取り、急いで家の外へ逃げ出した。
が、その隙をシャルゴは見逃さず上から一気にルシファの間合いを詰めてきた。
「俺の…勝ちだ!!」
あまりにも一瞬の出来事だった
(え、うそだ、速すぎる…誘導させられたのか?俺のせいで負けるのか?また、足を引っ張って?守るって決めたのに…!動け!間に合え!やだ、終わりたくない!諦められない!!俺は…君を!!)
拳がルシファの目の前に来た時、勇はまた変な感覚に陥った。
速くて見えないパンチが見える、表情、目線、すっかり夕暮れになって陽が沈みかけていること、家が焼けてることなんて気づかないくらい静かだったこと、
(またこれだ、これは…死にかけたり、人生最大のピンチの時に起きるのか?テレビとかアニメでも死ぬ前とかよくスローモーションになるって言うし、あれ、つかこれ、動いて…)
勇の今日起こった出来事が頭の中に流れ込んでくる。
チンピラに刺されそうになったこと、あの時偶然?シャルゴの速さに対抗できたこと。
そして、今。
勇の中の不可解という名のパズルのピースが一気に当てはまっていく。
「ブンッ」
シャルゴの拳が空を切った。
「!!?」
「あいつらどこに行っ…」
「シャルゴ!」
シャルゴの後ろにルシファを抱えている勇が立っていた。
「なんで!いつから!!」
見つけた…
「もうこの勝負にお前の勝ち目なんてやってこない!
お前の野望も信念も何もかも!この俺が砕き折ってやるよ!!」
俺の俺だけの!能力を!
クロノマン。〜魔法の仕組みについて〜
マーラ村に行く道中にて
勇:「それで、気になってたんだけどこの世界の魔法の仕組みってどうなってるの?」
ルシファ:「この世界?ってのがよくわかんないけど、基本的に身長と同じでで子どもから大人にかけて魔法量が著しく発達するんだよ!だから大人になってから魔力が上がりましたなんて人は見たことないなぁー」
勇:「え!それって今のいままで魔法を使ってこなかった人はどうなんの?」
ルシファ:「変な質問だなぁ(笑)そんな人いないよー家族によって基本的に魔法とか体術の教育を受けてる人なんて沢山いるし…まあ、今までしてこなかったなら初級魔法一回だけでぶっ倒れちゃうんじゃない?」
勇:「ガチか…(泣)じゃあ俺には魔法の才能がないわけだ…ちなみにルシファはもう魔力の成長は終わったの?」
ルシファ:「子供の頃から今まで沢山魔法を使ってけど、あんまり限界を感じなかったからなーわかんない!!」
勇:(化け物や…)




