第二話 意思
「それで悩みってなんですか?」
どこに行くか何をするかもわからない勇はルシファに尋ねる。
「イサムって今のパラズ王国のことって知ってるの?」
(質問を質問で返された!?)
普通ならムッとしてしまうが可愛いからなんでもセーフ。
「ごめん全然知らない…」
「ラムカ村や他の村のことも?」
「うん…」
ルシファはすこし呆れた。
「じゃあどうやってここまで来たのよ…」
と呟いた。
果たして異世界に転移したことを打ち明けていいものか、と少し悩んだが、今は情報収集の方がいいと思い
「それもひっくるめて後でちゃんと話しますよ。とりあえずルシファさんの悩みってなんなんですか?」
「今、パラズ王国では女王様がもう老い先短くて、新しい女王を決めようとしているの。だからパラズ王国のラムカ村、マーラ村、セグララ村、ポルタ村の4つの村があるの。私は女王になってこの村全てを一つにしたい!今、一つの国がそれぞれ四つに分岐しているから争いや差別が生まれてる。みんな一つの国の中で生きてるんだから、もっと仲良く暮らせばいいと思うだ!」
「でも、それって女王になるには対立は避けられない。それでも君は…」
「やる。もし今対立して、残酷なことが起きても、その先にみんなで笑いながら食卓を囲い合う。そんな未来が待ってると信じてる。」
この子は立派だ。
俺と同じくらいなのにしっかりとした自分の意思を持っていてそれを貫く覚悟がある。
俺と違ってすごく立派だ。
「それと敬語使うのやめなよ!年齢も近そうだしさ!」
そして、このパラズ王国で何か起こっているのかも大体理解できた。
君が女王になってこの国を平和にしたいというのも、だとしたら俺は
「うん、わかったよ!改めてよろしくルシファ!そして、まだ会って間もないし、何も知らない俺を怪しむとも思う、だけど…」
勇は唾を飲み込みルシファの目をまっすぐ見つめた。
「僕は君を王にしたい!まだなんの力もないけど、最初は家事とか雑用とかなんでもする!!だから…君のもとで働かせてくれませんか?」
言った瞬間ほぼ告白じゃん!?と自分で言ってて思ってしまった。
「…じゃあ私の悩み!これを一緒に解決して、うまくいったら考えてあげる!」
その一言で覚悟が決まった気がするよ、
必ずやり遂げてやる…もう後戻りはできない!
人物紹介その1
名前 ルシファ
見た目:金髪の髪でショート、炎のように赤い目をしている、初対面の人には少しオラつく癖がある。仲良くなったら普通になります
年齢 勇と近いです
趣味 朝の散歩
特技・体質 一族の関係により炎耐性がついている




