表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/43

偽りの終わり

今話でこの章は終わりです!

書こうか迷いましたが、やっぱりちゃんと終わらせたかったので。


午後から予定があるため、今日は少し早めの投稿となっております!


「さて、これからどうするか」

「え!? 考えてなかったんですか!?」

「いや、考えるも何も急な展開だったから流れでこうなっただけだからな?」


ジンの言葉に反応するプリン。他の二人も驚いている。ジンのことだから、何か考えあっての行動だと思っていた一同はジンの予想外の言葉に驚きを隠せなかったのだ。

つまりジンは魔神と話をしようとしたら、神様現れて、魔神が何故か暴走して、ジンは仕方なく魔神を封印した。本当に完全なる偶然で、ジンが仕組んだことでは無い。


「え、じゃあ本当にどうするんですか」

「分からん。とりあえず、魔神の封印解除はいつでも出来るからな」

「あ、そうなんですか」


いや、考えてみればわかる話だ。

封印した本人が解けない魔法なんて使い物にはなると思うが、使い勝手が悪すぎるというものだろう。


「だが、今はまだ解除しない」

「なんで?」

「情報が少なすぎる。もう少し情報が欲しい。それに......」

「それに、どうしたんですか?」

「これからこの世界と偽の世界を一つにするわけだが、その際に反映される世界は本物の世界のほうだ。ということは、だ。魔神が死んでない事を一番知られたくない相手に自分から知らせるようなものだからな」


その相手とは、言わずもがなあの女神だ。

魔神が死んで一番得をするのは、恐らくあの女神だろう。


なぜ、魔神を殺したいのか?


これは神ならば、誰しもが思う事であり、悲願なのだから。

ジンもそんな簡単なことがわからない訳が無い。


だが、あの女神にこの話は当てはまらない。

あの女神は恐らく、いや確実に魔神よりも強い。なのに、あの女神は魔神を殺そうとしない。


なぜか?

答えは、分からないだ。


神にも神の事情があるのか、何か殺せない理由があるのか、もしくはただ魔神をいたぶって楽しんでいるのか。など、例を挙げればキリがないと思える程だ。だからこそ、情報が必要だし、魔神の封印を解除する訳にもいかない。


「そうですか。じゃあ行き先はハルバートでどうですか?」

「ハルバート?」


ジンはその『ハルバート』という場所に疑問が生まれた。


それはなぜか?


答えは簡単、ジンがその都市名を知らないのだ。

この世界はジンがプレイしていたゲームの世界だ。紛れもなくジンはそう思っている。だからこそ、ジンはハルバートという聞いたことのない都市名に疑問を感じたのだ。


「プリン、そのハルバートって都市は有名なのか?」

「当たり前じゃないですか!?」


『魔法学園都市ハルバート』通称ハルバート。

人口100万人。世界で数%の優秀な人間だけが通う事を許された学園が存在する場所。

魔法学園都市とされているが、実際には魔法だけではなく剣術や武術、政治、経済など幅広く教えている。その中でも、特に魔法に力を入れていることから、魔法学園都市と言われている。

都市にある教育機関は全て合わせると、100校を超える。

だが、その全てが超難関という訳ではなく、普通の学園も存在している。初等部、中等部、高等部と分かれており、各々の年齢に合わせて在籍する部が異なってくる。初等部は生きて行く上で必ず必要になる事を教わり、中等部では、自分のなりたいと思う職業を探し、それを目指すための土台となり、高等部は目標とする職業になるために在籍する場所だ。しかし、必ずしも高等部まで行かなくてはいけないと言う訳ではない。


「おかしいな、ゲームの世界じゃそんな都市はなかった」


ジンは誰にも聞こえない声で呟く。


「ジンさんどうしますか?」


ジンが一人で考え込んでいると、プリンが心配してくれたのか、ジンの方を覗き込みながら聞いてくる。


「興味が出てきた、そこに行こうか。どうせしばらくは調べ物に集中したいしな」


ジンの言葉にプリンは「わかりました」とだけ短く返事をした。


「じゃあ、そろそろ世界を一つにするか。あ、結果として魔神は封印してるが、偽の世界の方では魔神は討伐された事になってるから、その事を忘れないようにな」


そう言うと、ジンは偽の世界と本当の世界を一つにし始めた。

視界が一瞬だけグラッと揺れ、目の前の景色が変わる。するとそこには、ジンによって討伐されたと思われる魔神の死体が転がっていた。ジンは平気な顔をしている、カムイやリアも特性上や職業柄、死体は見慣れているが、プリンはそうはいかない。

少し胃からこみ上げてくるものを感じたが、ここでそれをしてしまえば取り返しのつかない事になりそうな予感を感じたので、それを平気な顔を装いつつ、プリンは我慢する。

まだ、幼い少女に首のない死体は精神的ダメージが大き過ぎる。それでも堪えるプリンは流石と言うに他ならないだろう。


すると、いつもながらの眩しい光がジン達を飲み込む。


「ジンさん、そしてその仲間方、この度は魔神を討伐して頂き、本当にありがとうございます」


女神がジン達に頭を下げる。


「それでは、ジンさんはこれで使命が達成されたので、元の世界に帰還することが出来ますけど、どうなさりますか?」


女神がテンプレ的な問いをしてくる。


「元の世界じゃ、俺は死んでるはずだろ? 生き返れるのか?」

「それに関しては問題ありません。ジンさんは正確にはまだ死んでいませんので」

「それはどう言う事だ?」

「この世界とジンさんの元居た世界では時間軸が異なるので、ジンさんはまだ仮死状態のままなのです。ですから、ジンさんが元の世界に戻る際には、生き返ることが可能です」

「なるほど。だが、俺は帰らねぇ! あんなクソッタレの世界に戻るくらいなら、ずっとここにいた方がマシだ」

「分かりました」


ジンは女神にそう吐き捨てると、振り返りカムイ達の方を見る。


「そゆことだ、これからもよろしく頼むわ」


そして、ジンはこの世界に来てから最大の笑顔をカムイ達に向けた。







来週はお休みを頂きます。

構成などを考えなければなので......

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ