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静かに

今回の投稿で魔神編が終わりかなって感じです!(あと1話あるかも?)

特に章わけなどはしていませんが、まぁ一応区切りを付けた方がいいと思いまして、、、


それでは、本編どぞ!

 

 ジンの首が飛んだ。


 その光景は誰もが驚愕し、絶望した。

 ジンの首を宙へと飛ばした魔神は、次にカムイの方へ駆け出す。カムイも魔神がこちらに来ている事に気付き、臨戦態勢へと入る。しかし、ジンが一瞬でやられた相手にカムイはどうする事も出来ず、魔神の攻撃を受け止めようとした両腕が音を立てて弾ける。

 そして、魔神はカムイが戦闘不能と判断すると、右手を手刀を振い、カムイの首を宙に舞わした。


 魔神はカムイの首を舞わすと、すぐにプリンとリアの方を向き、跳躍した。

 目の前で起こっていることの理解が全く出来ていない二人。魔神は二人の背後に着地すると、振り返りざまにリアの首が宙を舞った。幸いにも、プリンはリアと身長差が大幅にあったため、リアと一緒に首を飛ばされることは無かった。


 プリンは横で力無く倒れるリアをみて、何も理解が出来てない頭で一つだけ理解したことがあった。

 それは『確実に殺される』ということだ。逃げ道など無い、必然なる死。


「なんで......なんでこんな、酷いことするんですか......」


 プリンは泣きながら、魔神に問いかけた。


「あの女はどこにいる」

「あ、あの女って誰のことですか!?」


 魔神は何も言わず、プリンの右腕と切り落とす。


「庇ってもいい事はないぞ」

「ほ、本当に、知りません......」


 魔神はプリンの左腕を切り落とす。

 プリンは両腕を失いながらも、意識をなんとか保っている。早く意識を飛ばしたいのに、なぜか意識が飛ばない。早く楽になりたいのに、楽になれない。


「大丈夫、あなたには気を失わない様にする魔法をかけておいたから、あの女の居場所をいうまで楽にはさせない」

「そ、そん......な、ほん......とうに、し、しらない......のに......」

「その嘘もいつまで続くかな」


 魔神はプリンの左足を持つと靴を脱がす。そして、足の指を小指から順番に千切っていく。

 悲鳴を上げるプリン、だが魔神はその行為をやめようとはしない。左足の指が無くなると、次は左足の指を千切っていく。


「そんなことをして楽しいかい?」


 ふと、魔神の頭に声が流れた。

 その声は聞き覚えがあり、もう二度と聞こえないはずの声。


 魔神は慌てて周囲を見回す。

 すると、ジンの首が魔神の方をジッと見ている事に気が付く。魔神がその事に気付くとほぼ同時に、ジンの顔の表面が何かで焼かれているかの様に溶け出す。


「う、うそ」


 ジンの顔の表面が溶け終わるとそこには、今は亡き、魔神の育て親の神様がいた。


「な、なんで」

「なぜ? そうじゃな、お前の様子が気になって来てみたのじゃ。で、これはどういうことじゃ?」

「あ、こ、これは......」

「結局、お前もセトと同じじゃったってことかの」

「違う!! あの女と一緒にするな!!」


 魔神はその言葉に反抗する。人生で初めて、育ての親に歯向かった。


「何が違うか!! 罪の無い子供を(なぶ)った挙句、殺してしまうとは!」

「え、い、いや、だって......」

「お前なんて拾うんじゃ無かったわい!!」

「え......。う、嘘だ」


 信じられないと、魔神はその場に膝を落とす。

 そして、魔神は自分の周りをぐるっと見る。首だけの育ててくれたおじいちゃん、首のない男の死体、両腕と首のない女の死体、首のない女の死体、拷問された後の少女の死体。


「ここにある死体、全部僕がやったのか」


 見回し終わった頃には、魔神は正気に戻っていた。


「そうか、やってる事は違っても、あの女......セトと同じになってしまったのか、僕は」


 魔神は静かにそう呟くと、目を閉じた。


「少し、ほんの少しだけ、眠ろう」

『すまないな、これが今俺に出来る最高だ。聞きたい事は山ほどあるが、それはお前が目覚めてからにしよう』


 空に誰かの声が聞こえた気がした。だが、魔神はその言葉を聞く事はせず、静かな眠りについた......。



 〜〜さかのぼる事少し前〜〜


 ジンが魔神に首を飛ばされた時。


 いや、その言葉は正確ではない。正確には魔神がジンの首を飛ばしたと錯覚した時。


 魔神がジンを殺したと錯覚? と思うだろうが、ジンは全く死んでいない。なんなら、この勝負はジンの勝ちだ。


 どういう事か? ジンは魔神に攻撃をした。だが、正確には攻撃をしながらも魔神の体にジンがオリジナルで作り出した魔法陣を描いていたのだ。いわば、攻撃は囮。本命は攻撃の裏に隠された封印魔法なのだ。

 今回、ジンが魔神に施した魔法陣は単なる封印魔法ではない。相手の深層心理、抱えている悩みや不安などを読み取り、それを基準として相手に対して一番有効的な心理的ダメージを与え、心が弱ったところで相手の心を支配し、強制的な眠りにつかせるというものだ。


 その名も『眠り姫』


 ジンがなぜ、わざわざこんなことをしたか。簡単なことだ。

 魔神のことを敵だとは思っておらず、友達にすらなりたいと思っているくらいだからだ。ようは簡単な話、ジンは魔神を殺したくなかったのだ。

 しっかりとした原因は分からないが、魔神が暴走したことは絶対にあの女神様が関係しているはずだ。その辺りのことも含めて、魔神と話さなけばいけなかった。

 あの女神様はジン達に魔神討伐を命令した。しかし、あの光景を見る限り、明らかに魔神よりも女神様の方が強い。ならば、なぜ自分で魔神を討伐しないのか。何か、理由があるはずだ。


 そこでジンは一度魔神を封印することにした。考えるために、調べるために、魔神を助けるために。

 まぁ、魔神は暴走していたので、聞くにしても聞けなかっただろうが......


 さて、時間を元に戻そう。そして、正しい現実に戻ろう。


前書きにも書いた通り、次回から新章突入?です!


突入しなくてもお許しくださいませ!!

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