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 〜〜B店の場合〜〜


「すいませ〜ん!」

「は〜い! 今行きま〜す!」


 少女はA店で採寸を済ませて、服の注文をした後、時間がかかるとのことだったのでB店の方に来ていた。やはり、オーダーメイドだけあって時間はそれなりにかかるようだ。


 少女がB店を訪れて最初に思ったことは、A店と比べるとここB店は真逆と言っていいほどに外観や内装、その他置いている物まで違っていた。

 男性が来れば、間違いなく入店5秒で店を出ることであろう。なぜか? それは、壁一面がピンクであり、一応は男性用の服も置かれてはいるのだが、ほとんどのエリアを女性用の服が占めているのだ。そして、何よりも女性客の中にポツポツとゴリゴリの男性の姿があるのだ。

 何事にも例外というものは存在するという事だろう。


「本日はどういったご用件でしょうか?」

「服を買いに来たんですけど、選び方とかよく分からなくて......」


 少女が辺りを見回していると、返事をしてくれたであろう女性が少女の方に歩いてきた。

 少女は実質初めて服を選ぶので、こんなにも服が置かれていると非常に迷ってしまうのだ。今の少女を現代の人が見ると、初めて都会に来た田舎の中学生のように見えるだろう。不安ながらも初めての都会にワクワクしてしまうあれだ。

 まぁ、少女が今まで居たあの空間を田舎と称してもいいになら、あながち間違ってはいないのだが......。それはあまりにも強引過ぎるだろうか?


 ともかく、少女は内心すこし緊張しながらもワクワクしていた。


「お客様は元の素材が素晴らしいので、なにを着てもお似合いになると思いますよ?」

「あ、ありがとうございます。じゃあ少し選ばせて貰います」

「試着室は様々な場所にありますので、ご自由にお使いください」

「はい」


 店員さんとの会話を終えると少女は、近くにあった服を手に取り見始めた。

 ほとんどの商品が女性用であるため、少女好みの服はたくさん置いてあった。だが、少し問題だったのが服の作りがあまりよろしくなかったのだ。値段自体は相場よりも格段に安いのだが、どこか中古感が否めない。


 恐らくだが、このお店が支持されている理由は値段なのだろう。A店が人望と丁寧さなら、B店は値段と服の種類の多さが人気の秘訣なのだろう。


 少女は何着か服を手に取り、試着室へと向かう。


 最初の服は花柄のワンピースに今まで着ていた黒のショートパンツを合わせた組み合わせだ。

 花柄が少女の髪色と絶妙にマッチングしており、清楚ながらも内に秘めた不思議なオーラが魅力的に引き立っている。髪を下ろしているため、もしも風が吹いて少女が髪を抑えようものなら、その場に多量失血者が大勢出たことであろう。それほどまでに今の少女の可愛さは爆発しているのだ。


 次に少女が着たのはスーツような少しキリッとした感じの服だ。

 少女の幻想的な髪色とはミスマッチングのようにも感じられるかも知れないが、全くそんなことは無く、むしろ少女の少しあどけない顔だからこそ、グッとくるものがある。普段はロングの髪をそのままにしているのだが、この服装に合わせてポニーテイルにしている点も少女の可愛さを一層引き立てている。


 3着目は黒いミニスカートにニーソックス、白のカッターシャツという王道中の王道だ。

 王道にして最高の服装であるこの組み合わせは少女が自分で選んだものではなく、お店の店員さんが少女の着替えている姿を見て、是非着てくださいと言いながら持って来たものである。ミニスカートとニーソの間に存在する絶対領域。その存在感は圧倒的なものとなっており、少しニーソに乗りかかっている太ももが更なる破壊力となっている。

 白のカッターシャツも少し着崩しているため、鎖骨の辺りが動くたびにチラチラと見え隠れしている。


 最後に少女が着たのは、黒のボンテージだった。

 ボンテージと言われて「あ〜、あれね」となる人はそんなに多くないはずだ。個人的には多くあって欲しくない......。

 ボンテージと言うのは簡単に説明すると、SMとかで女王様がよく着ているやつだ。ちなみにこれも少女が自分で選んだわけではない。怒った女性を引き連れた男性が泣きながら着てくれと懇願してきたのだ。少女がボンテージを着て試着室のカーテンを開けると前には下着姿の男性が何人もいた。少女はもちろん何も言わず、汚物を見るような目でその男達を見ながらカーテンを閉め、急いで着替えた。


 それがある意味その男達にとってご褒美だと言うことを知らずに......


「これ以上はダメだね」


 少女が一通りの服を着て、最初に言ったことはその一言だった。


 服は結局、最初の2着だけを購入し、今はワンピースとショートパンツの組み合わせで着ている。


「気のせいかもだけど、みんな僕を見てるよね。あんまり目立ちたくないんだけどなぁ......」


 少女の言っていることは正しく、別に少女は自意識過剰ではない。良い方で目立っているのだ。


「でも、もう仕方がないから気にしないでおこう」


 視線のことを諦めた少女はオーダーメイドで服を作ってくれているA店の方に向かった。



 〜〜A店〜〜


「すいませ〜ん」

「はいよ〜、ってさっきのお嬢ちゃんじゃねぇか。服なら明日取りに来てくれたら渡せるぜ」

「分かりました!」


 服はどうやら明日には出来ているらしい。オーダーメイドにしては、早い方ではなかろうか。


「じゃあ、明日のお昼頃にまた来ますね」

「おぅ! そうしてくれや!」


 少女はA店を出ると、今日しようと思っていたことは全て終わったので、真っ直ぐに宿に戻ることにした。



 〜〜少女の宿泊する宿〜〜



「今日はいろんなことがあって、疲れたなぁ。明日は大通りをひたすら食べ歩きとかしてみようかな!」


 少女は明日の計画を立てつつ、お風呂に入り、ご飯を食べてベットに横になった。


 いつの間にか寝てしまった少女は、朝になって体に妙な違和感を感じ、目を覚ます。


 するとそこは、地面が抉れ、木々は飛び去ってしまっているカオスな場所だった。

 そして、少女はそんな状況を生み出したであろう人物に見覚えがあった。

服の所めっちゃ頑張りました!

オシャレとか全くわかんなくて、頭抱えて叫びながら書いてました。


次回からジン達が登場します!

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