表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/43

少女の旅立ち


〜〜魔境の神室〜〜



「ねぇ〜暇〜!」


叫ぶように声を荒らげる1人の少女。


「って、誰もいないんだけどねぇ〜」


彼女は1人だ。


従者や部下はおらず、ただ1人この空間で過ごしている。


「新しいキャラ作ってまた遊ぼうかな」


彼女は自分の好きなキャラを作り操るスキルを持っている。

別にスキルはそれだけではないが、『GM』というスキルはほぼ対人戦用のようなものだ。


だから、普段は使わない。


その代わりに『プレイヤー』というスキルをいつも使っている。


この『プレイヤー』というスキルは好きなキャラ(人)を作り、それに自分の意識を入れ、操作できるという能力を持っている。


スキルなどは移譲できず、得られるスキルやステータスはランダムだ。


もちろんレベルを上げればステータスも上がるし、スキルだって獲得できる。


彼女は普段このスキルを使い、地上に降り、過ごしたりしている。


「でも、この前やられたばっかだしなぁ〜。あ、いや、新しい魔神登場させてみるか! つい最近倒されたのに復活したって知ったら人間達どう思うかなぁ〜」


楽しそうに独り言を喋る少女。


「人になりきるってのもいいかもね……うん! そうしよう!」


少女はそう決めると早速キャラ作りに入る。


「姿形は僕と一緒でいいよね。知ってる人なんてあの人間1人しかいないんだし」


その人間とはジンのことである。


「神さえも欺く僕のスキル! かっくいい〜」


全て独り言なのに楽しそうだ。


「スキルとかはランダムされるけど、まぁ悪ければこっちから少し魔力を流せばいいか。よし、完成〜!」


うんうん、と頷きながら、自分と瓜二つな人を見つめる。


「やっぱり、僕って結構可愛いよね!」


自画自賛である。

だが、それにツッコミを入れるものなどいない。


「はぁ〜、僕も従者とか欲しいなぁ〜」


本音を少し口にする少女。


「下に降りたら、まず従者を作ろ〜。」



〜〜数分後〜〜



「よし、こんなもんか!」


少女が見る先には鏡を見ているかのような錯覚に陥る程そっくりな人物がそこにいた。


「とりあえずの目標はあの女への復讐かな」


ポツリと、そうつぶやくと少女は意識を自らが作ったキャラに移していく……。



〜〜始まりの街〜〜



「よし、馴染んでる馴染んでる!」


楽しげに喜ぶ少女。

少女が人としてキャラを作ったのは初めてであり、少し馴染めるか不安があった。


少女は自然に馴染めたことに満足すると歩き出す。


そして、少女は復讐の旅に出るのであった。



〜〜王都〜〜



「さて、ある程度ものには出来たな」


目の前で四つん這いになっているリアを見下すように話しかけるジン。


「あ、あなたは、て、手加減というものを知って下さい!」


肩で息をしながら、文句を言うリア。


だが、実際その容赦のない特訓のおかげで身につけるのに何年もかかる技をものの1日で会得できたのだ。


それに、リア自身の才能も合わさりこのような結果が出たのだ。


「いや、でも出来たじゃん」

「そう言う問題ではありません! 一歩間違えたら死ぬところでしたよ!」

「いや、大丈夫大丈夫」

「ジンさんの大丈夫は当てにならないんですよ……」


ジンの特訓は普通の人なら5.6回は死んでもおかしくなかった。


ジンの召喚した魔獣(レベル500)を10体相手にジンから教わった技のみで倒したり、

カムイの防御を突破するまで終われませんをやってみたり、

魔力切れしたらジンが全力で魔力を回復してくるので休めないし、


と、散々なものであった。


しかもカムイに至っては普通に攻撃をしてくるときた。


いくら死なないとはいえ、死とは怖いものであり、克服できるものなど早々いない。

それが例え、どんなことでもできる才能の持ち主であるリアであっても。


ジンは克服しているようだが……


「まぁ今日はここまでだな。プリンも待たせちまってるしな」

「うん。お腹空いた。ご飯ご飯!」

「なんでお2人はそんなに元気なんですか……」


そんなことを問いかけるリアに2人は生き生きとした表情で答える。


「「こんなの朝飯前(だから)」」


リアが死にかけた訓練を朝飯前と言ってのける2人に改めて、ため息をつくリア。


「今日の晩御飯、なにかな……」


そして、彼女の頭は考えることを諦め、今日の晩御飯のことを遠い目で考え始めた。

黄昏ているとは恐らく、今のリアのことを言うのだろう。


「あ、リア。明日は違う技教えるから」


その言葉を聞いた瞬間、リアは一気に破棄した思考を強制的に引き寄せられ、絶望させられるのだった。


それから数日、プリンは毎晩真っ白な燃え尽きたリアを見続けることになったのであった。


ブクマが少しづつですが増えて行ってます。

ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ