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訓練という名の地獄

昨日投稿する予定でしたが仕事が忙し過ぎました。


すいませんでした!



〜〜王都 2日目〜〜



「暇だなぁ」

「そうですね〜」

「暇はいいこと」

「ジンさんたちっていつもこうなんですか?」


暇なジンとプリンと暇を良しとするカムイ。

プラスなんか横で筋トレしてるリア。


すごく暑苦しい。なんかリアがいるだけでグッと室温が上がった気がする。


「リア。お願いだ。筋トレをやめてくれ。暑苦しい」

「ジンさんもしましょうよ」


思ったことを口にするジン。なんと素直な。


聞いていて思うのは、配役が逆ではないかと思うことだ。


偏見かもしれないが、男が筋トレしていて、女性に疎まれるというのが普通だと思う。


普通を普通でなくするのがジンだ。

気にするだけ無駄であろう。


「あ、プリン。ちょっと威圧に耐える訓練でもしてみるか?」

「え、きゅ、急ですね。まぁ、いいですけど」


思いつきで行動する。

ジンのために出来たような言葉だと思う。


「え、それ私も混ざっていいですかね?」


なにかと混ざりたがるリア。


「いや、いいけど……」


ジンは続きの言葉を言おうとしてやめた。


その代わりにリアの方をニヤニヤした顔で見ると。


()()()()


とだけ、呟いた。


「え、なんかちょっと怖いんですけど……」

「トイレは行っといた方がいいよ」

「へ?」


少し怯えるリアに先輩面したカムイが助言をする。

いや、このことに関してはカムイは先輩面というよりは、本当に先輩に当たるのだろうか?


「さて、始めようか」


ニヤニヤとしたジンがリアを見る。


「今日は何%から何%まで出そうかな?」

「1%未満でお願いします!」

「それ以上だと私以外みんな死んじゃう」


ジンの言葉に即答するプリンとカムイ。


だが、その横で首を傾げるリア。


なぜ、みんなそんなに怯えているのだろうか?と。

なぜ、トイレに行けと言われたのだろうか?と。


元々、威圧というスキルは相手を少しの間、怯ますという目的のために使う能力だ。

手練同士の戦いになるにつれて、一瞬の怯みから来る隙は大きく勝負を左右してくる。


そういった時に威圧を発動させ、隙を作るというのが、威圧の本質だ。


だから、ジンのように人を気絶させたり、戦意を喪失させたり、ましてや殺したりするのはそもそもの本質が違う。


だが、リアはジンが根本から違うスキルを使おうとしていることを知らない。


「じゃ、行くぞ。気合い入れろ〜!」

「はい!」

「ほ〜い!」

「え、あ、はい!」


リアは訳が分からないまま返事をした。


瞬間、全身に寒気が走った。


いや、そんな言葉では表せない。雷が落ちるよりも衝撃と吹雪の中に服を着ずに立っているような寒気を感じ、同時に今まで感じたことの無いほどの恐怖を感じた。


息をするのがままならない程の恐怖が体全体、脳までも支配していく。


リアは腰が砕け、床に水溜りを作る。

今にも発狂しそうな程の恐怖の中、声も出せず、穴という穴から液体を出していく。


決して、顔を上げれない。

上げれば、自分は気絶する。

これを出している本体を見れば、死ぬ。

そんな恐怖がリアをさらに恐怖へと(おとし)めていく。


ついにリアは耐えきれず、意識を手放す。


ふと、倒れる間際、プリンの方を見る。


こんな中にいれば、あんな小さい子は死んでしまう。

そう思い、死んではいないかを確認する。


だが、そこには平然と立ち、逆にこちらを心配したような目で見ている少女の姿があった。


そして、それを最後にリアは意識を手放した。


3時間後。


「起きろ〜!」

「ん……」

「あ、起きた」


カムイの呼びかけで目を覚ますリア。


「あ、やっと起きましたか! じゃあ私はジンさんに報告してきますね!」

「よろしく〜」


そこに丁度タオルや水を持ってきたプリンが現れ、リアに気付くとすぐにジンを呼びに行った。


「私は一体……」

「簡単に説明するとね、リアはジンの出す威圧で気絶させられたの」

「あれが威圧!? あんなもの威圧の範疇じゃないわ!」

「事実だよ」

「けど、あなた達は平気そうにしてたじゃない」

「それはジンが昨日の仕返しをリアだけにしたからだよ。私たちはリアよりも威圧の影響を受けてなかった。それだけだよ」

「なるほど。じゃあ私はジンさんに一杯食わされたってことね。でもあんなのが威圧だなんて……」


淡々と事実を突きつけられるリアは次第に声が落ちていく。


カムイも慰めようとはせず、ただ事実だけを突きつけていく。


そこにこの事件の犯人がやってきた。


「おっす、元気か〜?」


本人に自分が犯人という自覚はないようだ。


「ジンさんのおかげで酷い目にあいましたよ!」

「そりゃすまんかったな」


リアの必死の講義を笑って受け流すジン。


「でも、これで頂上の一角が見えたじゃねぇか」

「え……?」

「現状俺より強いやつなんていねぇ。いるとしたら神くらいだ。そんなやつの力をお前は見たんだ、目指す場所がはっきりしたんだぜ? 嬉しいだろ?」


ジンはこれをリアに伝えたかったのだ。もちろん昨日のやり返しの分も入っているが。


「頂上がないなら俺が作ってやる。お前はただその頂上に向かってひたすら登り続けろ。それだけでお前は強くなれる。分かったか?」

「はい!」


ジンの言葉にリアは目尻に少し涙を浮かべながら、それを振り払うように元気よく満面の笑みでジンに返事をした。


やっと頂上を見つけた。遥かに高い頂上を。辿り着けるかは分からない。辿り着く前に命の終わりが来るかもしれない。


けど、登って見なければ分からない。


どんなに高い山でも頂上はある。

彼は空ではない。


なら、辿り着ける。いや、辿り着く。なんとしても、彼の横を歩きたい。いつになるかは分からないけどいつかきっと。


リアは静かにそう決心したのだった。

更新ペースが著しく落ちてしまいます。


すいません。

仕事が落ち着き次第、執筆致しますので気長にお待ち下さい。


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