ネタばらし
寝落ちはしない方なんですけど、最近は時々書いてると知らぬ間に寝てしまっていることがある作者です。
ジンは今、黒く禍々しい、食べ物と呼ばれる物を前にこの世界に来て初めて恐怖している。
「こ、これまじで食うのか?」
「「はい!」」
ジンの問いに勢いよく答えるプリンとリア。
2人ともジンが食べるのを待っている。
というかじっとこちらを見ている。
うん。これはこれで食べずらいな。
「い、頂きます!」
ジンは覚悟を決め、その黒く禍々しい物体をスプーンですくった。
中にスプーンが入ると、スプーンがまるで飲み込まれたかのように吸い込まれていく。
そして、スプーンが皿に当たるとそこから持ち上げる。
だが、見た目の割に何故か力を込めないとスプーンが持ち上がらない。
スプーンを持ち上げて、断面を見てみると下に行くにつれて、黒さは増し、禍々しさもあっぷしている。
深いお椀なら、魂が飲み込まれていた自信がある。
ジンは恐る恐るそれを口に運んでいく。
40cm
30cm
20cm
10cm
と、近付く事に鼓動が早くなるのが分かる。
5cm
もう、ジンの口と物体の間に距離はほとんどない。
近づくにつれて、悪臭もしてきている。
5cm近づく度に満タンの生ゴミを部屋に置いて行っている感じだ。
徐々に匂いがきつくなっていく。
ジンは目をつぶり、勢いよくスプーンを口に突っ込んだ。
口の中で物体がコポコポいっている。
体全体に電気が走ったような感覚がした。
口の中は痺れ、ほとんど感覚はないが体は電気が走ったような感覚の後、とても軽くなったような気がした。
ジンはついに自分は本当に死んだのかと思うほど、体に浮遊感を覚えた。
だが、目を開けると前にはプリンとリアがいる。となりにちゃんとカムイもいる。
ジンはゆっくり息を吐きながらスプーンを置く。
「ごちそうさまでした」
そう言うと、ジンは意識を手放した。
数時間後。
「ん、ここは?」
「やっと起きた?」
目を覚ますとカムイに膝枕されていた。
そこに覗き込むようにして顔を出してくるカムイ。
ここだけ見れば、最高に可愛い。いや、普段から可愛いんだがな?
「俺は一体なにを食べたんだ。あれは本当に食べ物なのか?」
起きてすぐに思い浮かんだ疑問を口にする。
それに対してカムイは微笑みながら。
「ドッキリ大成功〜」
と、言った。
「ドッキリ……だと?」
困惑するジン。
そこにプリンとリアが来た。
その際、少し辺りを見回すとここは俺の部屋、もとい家のようだ。
「ど、どういう……」
「いつもジンは私達に厳しいからお仕置きだよ」
「なるほど……じゃあ俺はまんまとお前達に騙されたわけだ」
してやられたという顔で笑うジン。
してやったという顔で笑うカムイたち。
だが、ここでジンにまた新たな疑問が生まれる。
「じゃあ、あれはなんだったんだ。そして、本当のスパイス煮込みはどんなのなんだ?」
当然の疑問だ。
自慢ではないが、あの衝撃はジン以外なら確実に死んでいたであろう。
あれにはそれほどの攻撃力が秘められていたのだ。
「まず最初の質問のあの物体はなんなのか?という質問には私が答えたいと思います」
笑いは収まったが、依然として少しニヤニヤと楽しげにプリンが説明をしてくれる。
「あれは、私達が買えるだけ買い込んだ超毒薬と人には毒と言われる魔物の血を配合させ、熱したものです」
「いや、平然と言ってるけどお前らなんてものを人に盛ってくれてんだよ!?」
ジンがカムイたちに講義すると。
「「「ジン(さん)ならいけるかなって(と)?」」」
なんの根拠もない答えが、満場一致で帰ってきた。
「いや、まぁいけたけどよ。他でやったら死ぬぜ? あれは」
いけたが、何故か釈然しない。なんだろう。
そして、プリンにはあれを他にしないことを伝える。
「他でやるほど私達もバカではありませんよ」
すると、当たり前じゃないですか。と言わんばかりに言い返してきた。
「うん。じゃあ、俺にもやるなよ。な?」
それにジンも呆れた感じで言い返す。
「言ったじゃないですか。これはジンさんへのお仕置きを含めたドッキリなんですよ。ジンさんにしなければ誰にやるんですか」
その言葉を聞いてジンは少しため息をつく。
プリンはそのため息を聞き流し、言葉を続ける。
「私達もやられてばっかではいられませんからね! 分かりましたか?」
顔を近付けて宣言してくるプリン。
その後ろで腰に手を当て仁王立ちしているカムイとリア。
とりあえずリアはムカついたので、後でお仕置きだな。
カムイはまぁ許そう。イラつくが可愛いが上回っている。
「はぁ……わかったよ。俺の負けだ!」
ジンはベッドまで移動し、仰向けで倒れ込むとそう宣言する。
すると、カムイとプリンも嬉しそうにジンのいるベッドに飛び込んでいく。
なんて可愛い奴らだ。襲いたいくらいだ。
そして、ジンは2人を両手に抱くともう一度眠りに着いた。
それを見た2人もジンと同じように寝始めた。
「いや、私空気過ぎませんか!?」
「うるさいっ!」
「うっ……」
講義するリアだが、ジンのカンに障り、絶妙な強さで首をトンっとされ、眠らされていた。
王都1日目はこうして、幕を閉じていく。
作者もカムイに膝枕されたいです。
最近あまり疲れが取れてない気がしてなりません。
ですが、そんな時に作者は自分に気のせいと念じ続けて、せっせこ働いております笑
みなさんも使ってみてはいかがでしょうか!?
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