新たな仲間
皆さんこの時期は忙しいと思いますが、頑張って下さい!
作者の作品が少しでも元気付けになってくれればと思います!
「おい! てめっ! カムイ! 危ねぇだろうが!」
「ふしゅ〜〜」
カムイを怒鳴るジンだが、カムイは目を閉じ、息を吐いていた。
「あれ?」
そして、カムイが目を開けて発した第一声がこれである。
「てめぇ、なにマジになってんだよ!」
「つ、つい〜!」
反省する気無しである。
だが、先程の攻撃はカムイからすればただの突きである。
ただ、他の突きと違う所は使用者がカムイという点と攻撃を当てたのではなく、攻撃を放った点であろう。
まず、使用者がカムイの場合、威力はとんでもないことになる。これは言わずもがなであろう。
そして、次に当ててないという点だ。
これはカムイなりの手加減なのである。
だから、当てずに放った。
まず、そもそも放つとはどういうことか。
答えは簡単だ。
拳をものすごい早さで前に突き出し、衝撃波を作り出した。それだけのことである。
だが、使用者がカムイだ。こうなったのは必然だろう。
もし、ジンがプリンを庇っていなければプリンも吹き飛んでいたであろう。
「ったく、プリンは咄嗟に庇ったが、リアは防御魔法を少し張ったくらいだ、どうなってるか分からんぞ」
「うぅ」
「まぁいい、死んだら死んだで天使仲間にした時に生き返らそう」
「うん」
人の死とは。と言いたくなるような発言である。
「お2人の感覚はおかしいことに気付いてらっしゃないようですね」
そう独り言を漏らすプリン。
だが、その顔は赤く染まっており、何やら照れている様子。
原因はジンに守るためとはいえ、押し倒され、覆いかぶさられたからである。
だから、普段はカムイを怒るところだが、今回は見逃している。
むしろ、少し感謝してるくらいだ。
「さて、どこまで飛んで行ったかなぁ」
「多分1キロは飛んでると思う」
「ちょっと走るか」
「うん」
「プリンは俺がおんぶしてやる」
「ふぁ!? ひゃい!」
「?」
距離なんて言わなければ良かったと、後悔するカムイであった。
そして、ジンはプリンをおんぶし、カムイと共にリアを探しに行くのであった。
10分後。
「何が1キロだ、10キロ以上離れてたじゃねぇかよ!」
「でも、五体満足だよ。良かった良かった」
「まぁいいや。にしても、こんだけ飛ばされても防御魔法壊れて無かったのは幸いだな」
「普通壊れてるのに、ジンが異常なんだよ」
ジンたちはようやくリアを見つけた。
カムイの言っていた通り、五体満足なのだが、意識がない。
恐らく、気を失っているだけだろうが。
「さて、こいつも回収したし、帰るか」
「うん」
「はい」
〜〜王都〜〜
「なんか30分も向こうにいなかったのに王都が懐かしく思いますね」
そう口にするプリン。
「そうか?」
「そこはのってくださいよ」
素直に答えるジンにツッコミを入れるプリン。
「私はもっと手加減を覚えるよ」
今回のことでだいぶ反省しているカムイ。
人を殺して、「つい焦って」なんてのは通用しないからであろう。
こんな異世界でもちゃんと法がある。
悪いことをすれば、罰せられるし、名誉なことをすれば、報奨が貰える。
それはどこの世界でも一緒だろう。
「とりあえず、こいつはどうしような」
「宿に運びましょう。このままは心配ですし」
「そうだな。カムイにもちゃんと謝らせたいからな」
〜〜天使の羽根亭〜〜
ここは王都でもトップクラスの宿である。
1泊金貨3枚という破格の値段だが。
料理は王宮の料理と遜色ない程美味しいと言われ、部屋は王族が泊まっても文句を言われない程豪華であり、接客やサービスにおいては王都に右に出る宿はないと言われる程の宿だ。
そんな宿にジンたちは泊まっている。
それも、そんなめちゃめちゃいい宿の最上級の部屋に。
値段は1泊白金貨1枚である。
貴族でも少し躊躇うような金額だが、ジンにとってははした金のようなものだ。
「もう、ここに住みたいです」
「じゃあこの部屋買うか」
「異論な〜し!」
「いいんですか?」
「俺も気に入ってるからな」
ということで、その日の内にジンはこの部屋を購入した。
こうして、天使羽根亭 女神の部屋はジンの部屋になりましたとさ。てんてん!
ちなみに値段は白金貨2000枚程だった。
だが、この話はしないでおこう。
あの時の店主の顔は面白かったが、可哀想だから。
それから数時間後。
ジンたちがゴロゴロしているとリアが目を覚ました。
「お、やっと目覚ましたか」
「ここは……?」
「俺達の家だな」
「私は一体……」
「簡単に言うと、カムイに負けた」
「そう、ですよね……」
「ごめん、つい焦って手加減しそびれちゃって」
まだ意識がはっきりとしないリアに謝るカムイ。
「大丈夫ですよ、生きてますしね」
それを軽く笑って許してあげるリア。
なんと優しい。
「ジンさん」
「なんだ?」
「ご相談があります」
「一緒に来たい、か?」
「はい」
真剣な表情でジンを見つめるリア。
その瞳は決意の固まった目をしており、とても綺麗だった。
「俺がお前を連れていく利点は?」
「街に入る時は私がいれば、検問を全スルーできます。それに普段入れない立ち入り禁止区域にも私がいれば、全て入れます」
この条件はなかなかいい条件だ。
Sランク冒険者出ないと入れないダンジョンや地区などもある。
今からジンがSランクになるよりもリアを連れていた方が早い。
そもそも、ジンがゲームをプレイしていた時には冒険者ギルドはあれど、ランクというものはなかった。
それ故にジンはまだ冒険者になってすらいないのだ。
だから、リアの提示した条件は非常に魅力的なものだったのだ。
「よし、名前はなんて言うんだ?」
「リア・エクスと言います!」
「なら、リアこれからよろしく頼むぞ」
「はい!」
こうして、また1人ジンの仲間が増えたのであった。
昨日、受付の人と少し話したんですけど。
受付の人ってみんないい人ですよね!
まぁ作者の個人的意見なんですけどね。
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