帰還?
終わりませんよ!?
「ただいま」
「どこいってたの?」
「ちょっと知り合いのとこ」
「ふーん」
そう言って、疑いの眼差しを向けてくるカムイ。
「ジンさんが戻って来たので、話を戻しましょう。ジンさんにはこれから選択肢が与えられます。元の世界に帰るか、この世界に残るかです」
神様はジンに問う。
「帰らねぇよ。向こうの神は俺にだけ厳しいんだ、自分から帰るなんてことは無ぇよ」
「分かりました。それではご縁があればまた」
「おぅ」
普通なら、帰りたがる所なのだろうが、ジンは元の世界が嫌いだ。何より、魔神はまだ死んでいないのだから。
「あ、そう言えば、神様聞きたいことあんだけどさ?」
「なんですか?」
「その魔神倒したのって誰なんだ?」
ジンはこの時、その魔神を倒したと言われる人物に会いたくなった。恐らく、その人物も転移者もしくは転生者なのだろうと思いつつも。
「えっと、誰と言うより、倒したのは銀の翼という冒険者パーティーですね。Sランク冒険者2名、Aランク冒険者4名の実力派集団です」
「その中に転生者もしくは転移者はいるのか?」
「いえ、全てこの世界の人達で構成されていますよ」
ジンは少し意外に感じていた。魔神の分身とはいえ倒したのだから、転生もしくは転移時にチートスキルを貰っているのだろうと。だが、違った。そしてジンはその冒険者達に興味を持つ
「ちょっと会いたくなった。どこにいるか分からねぇか?」
「詳しい場所は分かりませんが、魔神討伐の件で王都にはいるかと」
「ありがとよ」
「はい、ではまた」
ジンは色々と教えてくれた神様に礼をいい、神様と分かれる。
そして、時間が再び動き出す。
「って訳で、王都に行くぞ」
「王都って確かここから結構遠くなかった?」
「はい、早馬でも7日程はかかりますね」
文句を言い出すカムイを無理やり連れていくジン。その楽しげな後ろについて行くプリンもどこか楽しげだ。
だが、このあと怒って、竜化したカムイをジンがたたき落とす光景を目の当たりにし、プリンは絶句するのであった。
「ははっ、ほんとに竜ですぅ」
乾いた笑みをこぼしながら、プリンはそう呟くとその場に座り込み、ジンがカムイを引きずって来るのを待っていた。
「あ、言い忘れてたけど、魔神は死んでねぇからな?」
「「!?」」
「そんな簡単に魔神が死ぬわけねぇだろ?」
「そうですけど、神様が言ってましたし……」
この世界の人は熱狂的に神を愛している。だからこそ、神の言葉は絶対なのだ。それはプリンとて例外ではない。
「いや、今回は魔神の分身が死んだんだよ」
「分身ですか?」
「まぁ分身っても、スペックは天と地ほどの差があるけどな」
「そうなんですか?」
イマイチピンと来ていない2人にジンは魔神の説明をしていく。
「まず、魔神ってのは女だ。ここから間違ってる。」
「ですが、神話でも魔神は男性だと言伝えられていますよ?」
「そもそもそれが分身だ。あの女は絶対に外には出てこない」
本物の魔神を知っているジンだからこそ言えることだ。他のは人が言っていたなら、周りの人に鼻で笑われて終わりだろう。
だが、プリンもカムイもジンの言う言葉だから、耳を傾けている。
「カムイ、お前は魔神と戦ったことがあるか?」
「うん。強かった。でも負ける気はしなかった。」
「本物は桁が違うぞ。ステータスは変わらないがスキルがチートだ」
「どんなスキルなの?」
魔神のステータスはカムイ以下だ。だが、それを神という位まで押し上げるのが、魔神が保有する「GM」というスキルだ。
このスキルのことを簡単に説明すると、スポーツだ。このスキルを発動した時、魔神は審判の立ち位置となり、ルールを作り、反則を取り締まることが出来る。
簡単な話、「息をしない」をルールにし、反則によるペナルティを「死亡」にすれば、魔神がプレイヤーと認めた人物は息をすれば死ぬ。
そう、チートすぎるのだ。
よくジンはこの魔神に何度も勝てたものだ。
ジンはカムイ達にこの説明をした。
「チートすぎ」
「ど、どうやって勝つんですか!?」
「いや、ステータス封じが来ない限りは一瞬で近付いて一撃で鎮めれるぞ。ステータス封じが来たら、スキルでどうにかできる」
さも当たり前かのように言うジン。カムイは小声で「化物」と呟いていた。プリンに至っては、何故か土下座のようなことをしている。
「ジンさんが本当は神様だったんですね」
「いや、違うから。神様はさっきの神々しいお姉さんだから」
プリンはどうやら、ジンのことを遂に神を崇めだしたようだ。主従関係なのだから、さほど変わりはないのだろうが、ジンにとっては神なんて面倒極まりない職業はごめんなのだ。
こうして、一行は王都を目指して歩いて行く。
今回もちらっと魔神のことを出てみました!
いやぁ、魔神のスキル我ながらチートすぎると思います…w
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夜にはもう1本出せると思います!




