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ほのぼの日常系、明高スケッチ  作者: 九頭龍りく


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99/113

冬の家庭菜園、春野菜準備の回


フランス研修旅行が終わり、


明高荘にもいつもの日常が戻ってきた。


12月。


朝の明高荘。


庭の家庭菜園は、


夏の頃とは違う静かな雰囲気になっていた。


「夏はあんなにいっぱい採れたのにね」


歩美が畑を見る。


今年の夏は、


トマト。


キュウリ。


とうもろこし。


大葉。


オクラ。


枝豆。


バジル。


たくさんの野菜を収穫した。


さやかは手袋をして、


畑の様子を確認していた。


「冬は春の準備の季節だよ」


「もう来年の準備?」


ちかが驚く。


「野菜は今から準備するんだよ」


さやかが答える。


弓木家。


さやかを中心に、


春に育てる野菜の相談が始まる。


「何植える?」


しずくが聞く。


さやかはノートを開く。


「今年みたいにトマトは育てたい」


「あと、大葉も」


「とうもろこしもまた挑戦したい」


今年うまくいった野菜は、


来年も育てたい。


でも、


新しい野菜にも挑戦したい。


「イチゴとかどう?」


りんが言う。


「いいね!」


「春に収穫できたら楽しそう」


午後。


明高荘の庭。


みんなで畑の整理。


歩美と華子も手伝う。


「フランスでは街を描いてたのに、帰ってきたら畑だね」


華子が笑う。


「どっちも観察するのは同じかも」


歩美は土を見る。


美術も家庭菜園も、


よく見ることが大切だった。


あかりと奈緒も参加する。


「私たちも覚えたいです」


「春になったら一緒に育てよう」


さやかが言う。


一年生の二人も、


明高荘の家庭菜園メンバーになりつつあった。


夕方。


談話室。


来年の栽培計画会議。


ホワイトボードには、


野菜の名前が並ぶ。


トマト。


大葉。


とうもろこし。


キュウリ。


オクラ。


枝豆。


バジル。


そして新しい春野菜。


「来年も楽しみだね」


歩美が言う。


「夏にはまた収穫祭できるかな」


ちかが期待する。


「まだ冬だよ」


みんな笑う。


夜。


さやかは畑を眺める。


今は何もないように見える場所。


でも、


春になれば新しい芽が出る。


明高荘の家庭菜園は、


次の季節へ向かって準備を始めていた。


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