2学期始業式の回
9月1日。
夏休みが終わった。
朝7時。
明高荘。
「眠い……」
歩美が食卓に突っ伏していた。
「昨日も言ってたね」
華子が言う。
「夏休みモードが抜けない」
あかりも同じだった。
「あと一週間くらい休みたい」
「無理」
奈緒が即答した。
その頃。
弓木家。
ちかも朝から元気がなかった。
「学校かあ……」
「昨日まで元気だったのに」
しずくが笑う。
「夏休み終わったもん」
理由は単純だった。
登校時間。
明高荘の高校生組が出発する。
歩美。
華子。
純子。
優子。
あかり。
奈緒。
久しぶりの通学路。
「なんか懐かしい」
歩美が言う。
「一か月半前まで毎日歩いてたのに」
華子が笑う。
明石高校到着。
校門前は久しぶりに会う生徒たちで賑わっていた。
「おはよう!」
「焼けたね!」
「海行った?」
夏休みの話題でいっぱいだった。
始業式。
会場は明石高校の講堂。
全校生徒が集まる。
歩美たちは二年生の列へ。
純子と優子は三年生の列。
受験生として迎える二学期だった。
校長先生の話が始まる。
「二学期は文化祭や様々な行事があります」
生徒たちは静かに聞いている。
あかり。
「長いかな」
奈緒。
「まだ三分しか経ってない」
毎回同じ会話だった。
始業式終了。
教室へ戻る。
担任の先生が出席を取る。
「みんな元気そうだな」
「はーい」
元気な返事もあれば、
眠そうな返事もあった。
そして宿題提出。
「忘れた人いないな?」
全員少し緊張する。
歩美。
無事提出。
華子。
無事提出。
あかり。
ギリギリ終わらせた宿題を提出。
「間に合った……」
奈緒。
「だから早くやればいいのに」
昼前。
始業式の日なので授業は少なめ。
クラスでは夏休みの思い出話が続いていた。
神鍋高原のスケッチ合宿。
海水浴。
花火大会。
楽しい話ばかりだった。
放課後。
明高荘へ帰宅。
「ただいまー」
談話室には、
あけみ。
涼子。
初美。
恵子。
つむぎ。
社会人組がいた。
「おかえり」
「始業式どうだった?」
涼子が聞く。
「眠かった」
歩美が答えた。
「正直」
全員笑う。
夕方。
家庭菜園を見る。
夏野菜は少しずつ終わりを迎えていた。
それでも大葉は元気だった。
「秋が近いね」
華子が空を見上げる。
高い空。
少し涼しい風。
夏は終わった。
そして二学期が始まった。
文化祭。
美術科展。
受験。
新しい出来事が待っている。
「とりあえず明日から授業か」
歩美が言う。
全員。
「現実だ……」
こうして明高荘のみんなの二学期がスタートしたのだった。




