明石夏祭りの回
8月中旬。
流しそうめん大会から数日後。
「今日は夏祭りだよ!」
朝からちかの機嫌は最高だった。
「まだ朝だよ」
しずくが言う。
「でも夏祭り!」
待ちきれないらしい。
夕方。
明高荘の前にみんな集合。
歩美。
華子。
純子。
優子。
あかり。
奈緒。
あけみ。
涼子。
初美。
恵子。
つむぎ。
そして、
りん。
さやか。
しずく。
ちか。
全員そろった。
「浴衣だ!」
あかりが言う。
歩美と華子は涼しげな浴衣。
しずくも浴衣姿だった。
ちかは少しはしゃぎ気味。
「早く行こう!」
「まだ全員いるから」
奈緒が言った。
しばらくして出発。
向かった先は、
明石公園で開かれている夏祭り。
明石公園では夏の恒例行事として納涼フェスティバルが開かれ、たくさんの屋台やステージイベントで賑わう。
会場到着。
「人多い!」
あかりが驚く。
屋台がずらりと並んでいた。
たこ焼き。
焼きそば。
かき氷。
りんご飴。
射的。
金魚すくい。
どこを見てもお祭りだった。
「まず何する?」
歩美が聞く。
すると、
「たこ焼き!」
ちかだった。
予想通りだった。
「さすが明石」
華子が笑う。
まずはたこ焼き購入。
みんなで分ける。
「おいしい」
「熱い!」
あかりが慌てる。
次は射的。
ちか。
「取る!」
気合十分。
結果。
参加賞。
「難しい……」
一方。
奈緒。
コルク銃を構える。
パン。
景品獲得。
「すごい!」
「運だよ」
たぶん違った。
その頃。
純子と優子はかき氷。
「夏だね」
「頭痛い」
食べるのが早かった。
さらに。
金魚すくい。
しずくが挑戦する。
慎重に。
ゆっくり。
見事成功。
「三匹取れた」
「上手!」
ちかが拍手する。
夜になる。
会場の提灯に灯りがともる。
盆踊りの音楽も聞こえてきた。
「踊る?」
歩美が聞く。
「見るだけでいいかな」
華子。
「私は踊る!」
あかりが参加した。
数分後。
「分からない!」
踊り方を知らなかった。
それでも楽しそうだった。
夜8時。
祭りも終盤。
みんなでベンチに座る。
風が涼しい。
「楽しかったね」
歩美が言う。
「うん」
華子も頷く。
ちかは両手いっぱいに戦利品を抱えていた。
「何買ったの?」
しずくが聞く。
「りんご飴とラムネと光る剣と……」
「買いすぎ」
全員が笑った。
夏休みも残り少し。
それでも、
まだ楽しい思い出は増えそうだった。
「次は花火大会かな」
あかりが言う。
「いいね」
満場一致だった。
こうして明高荘と弓木家の夏祭りの夜は、笑顔とともに更けていくのだった。




