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ほのぼの日常系、明高スケッチ  作者: 九頭龍りく


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神鍋高原スケッチ合宿最終日の回


8月上旬。


神鍋高原スケッチ合宿3日目。


いよいよ最終日だった。


朝。


「もう最終日かあ」


歩美が窓の外を見る。


高原の朝は涼しい。


青空が広がっていた。


「早かったね」


華子が言う。


「まだ一週間くらいいる気分」


あかりが答えた。


「二泊三日だからね」


奈緒が冷静に言う。


朝食後。


最後の制作開始。


完成まであと少し。


歩美は山並みの細かな部分を描き込む。


光と影。


遠くの木々。


丁寧に仕上げていく。


華子は木陰の表現に集中していた。


何度も離れて見直す。


「うん」


少し満足そうだった。


奈緒も最後の調整。


落ち着いて筆を動かしている。


一方。


あかり。


「あと十分!」


「急に焦り始めた」


歩美が言う。


「昨日までは余裕だったのに」


最後まであかりらしかった。


昼前。


「終了です」


先生の声が響く。


全員が筆を置く。


「終わったー!」


あかりが大きく伸びをした。


「疲れた」


「でも楽しかった」


歩美が笑う。


作品を並べる。


同じ神鍋高原を描いたのに、


それぞれ違う絵になっていた。


「面白いね」


華子が言う。


「同じ場所なのに」


奈緒も頷く。


その後。


簡単な講評会。


先生や仲間たちが感想を言い合う。


歩美の作品は、


落ち着いた色使いが評価された。


華子の作品は、


光の表現がきれいだと言われた。


奈緒の作品は、


構図の良さが褒められた。


そして。


あかり。


「勢いがある」


先生が言う。


「勢いですか」


「勢いです」


みんな笑った。


午後。


帰りの準備。


荷物をまとめる。


「重くなった気がする」


歩美が言う。


「作品が増えたからね」


華子が答える。


バスに乗る。


神鍋高原が少しずつ遠ざかっていく。


「また来たいな」


あかりが窓の外を見る。


「そうだね」


三日間過ごした景色に手を振った。


夕方。


明高荘到着。


すると。


「帰ってきたー!」


真っ先に飛び出してきたのはちかだった。


その後ろには、


りん。


しずく。


さやか。


さらに明高荘の住人たち。


純子。


優子。


あけみ。


涼子。


初美。


恵子。


つむぎ。


みんなが待っていた。


「おかえり!」


「ただいま!」


ちかが聞く。


「お土産は?」


全員。


「やっぱり」


予想通りだった。


「はい」


歩美がお菓子を渡す。


「やったー!」


満面の笑顔だった。


その夜。


みんなで合宿の話をする。


神鍋高原の景色。


制作の苦労。


レクリエーション。


失敗談。


笑い話。


話はなかなか終わらなかった。


歩美は思った。


明高荘に帰ってくると、


やっぱり落ち着く。


楽しい合宿だった。


でも帰る場所があるから、


もっと楽しかったのかもしれない。


こうして神鍋高原スケッチ合宿は無事終了。


夏休みはまだ続く。


次のイベントも、


きっと賑やかになるだろう。


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