終業式と夏休み計画会議の回
7月下旬。
ついに一学期最後の日。
終業式だった。
朝。
明高荘。
「終業式だー!」
あかりが元気だった。
「夏休みだー!」
まだ終業式前だった。
「気が早いよ」
奈緒が言う。
歩美も笑う。
「でも気持ちは分かる」
華子も頷いた。
学校。
講堂。
終業式。
校長先生の話。
長かった。
「長いね」
純子が小声で言う。
「静かに」
優子が言う。
十分後。
「まだ続く」
「静かに」
二十分後。
「終わった……」
生徒たちは解放された。
教室。
通知表が配られる。
歩美。
「まあまあかな」
華子。
「思ったより良かった」
奈緒。
「普通」
相変わらず落ち着いていた。
あかり。
「赤点ない!」
「おめでとう」
歩美が拍手する。
そして純子。
答案を見つめる。
「生き残った」
「毎回それ言うね」
優子が笑った。
放課後。
明高荘へ帰宅。
今日は恒例の会議の日だった。
その名も。
『夏休み計画会議』
弓木家のリビングに全員集合。
歩美。
華子。
純子。
優子。
あかり。
奈緒。
あけみ。
涼子。
初美。
恵子。
つむぎ。
そしてちか。
「会議を始めます!」
なぜか議長はちかだった。
「まずやりたいこと!」
真っ先に手が挙がる。
あかり。
「海!」
「暑そう」
奈緒。
「夏祭り!」
歩美。
「花火大会」
華子。
「図書館」
一瞬静かになった。
「華子先輩らしい」
あかりが言う。
純子。
「かき氷!」
「イベントじゃない」
優子が突っ込む。
涼子。
「社会人は休みが少ないから参加できる日にしてね」
「現実だ」
初美が言った。
すると。
ちかが大きく手を挙げる。
「流しそうめん!」
全員。
「あっ」
それは面白そうだった。
「いいかも」
歩美が言う。
「やりたい!」
あかりも賛成。
奈緒も頷く。
「夏っぽいね」
議論の結果。
今年の夏休みイベントは、
・流しそうめん大会
・夏祭り
・花火大会
・海へ日帰り旅行
・家庭菜園の第二回収穫祭
に決定した。
「いっぱいある!」
ちかが大喜びする。
夕方。
会議が終わる。
外では蝉が元気に鳴いていた。
家庭菜園のトマトもまだ赤い実を付けている。
歩美は空を見上げた。
「夏休みかあ」
去年も楽しかった。
でも今年は新しい仲間もいる。
あかり。
奈緒。
みんなで過ごす初めての夏。
きっと賑やかになるだろう。
その予感だけは全員一致だった。




