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ほのぼの日常系、明高スケッチ  作者: 九頭龍りく


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夏野菜収穫祭の回


7月中旬。


明高荘と弓木家が楽しみにしていた日がやってきた。


夏野菜収穫祭。


朝7時。


「収穫祭だー!」


ちかの元気な声で一日が始まる。


「まだ眠いよ……」


歩美が窓を開ける。


「今日は特別だから!」


確かに特別だった。


今年の家庭菜園は大豊作。


トマト。


キュウリ。


ナス。


大葉。


とうもろこし。


オクラ。


枝豆。


バジル。


どれも順調に育っていた。


午前中。


収穫開始。


歩美は真っ赤なトマトを収穫。


「こっちも赤いよ」


華子が隣で教える。


あかりは収穫かご係。


「重いー!」


すでにかごがいっぱいだった。


奈緒は大葉とバジルを摘む。


「いい香り」


「本当だ」


歩美も驚く。


一方。


ちかはとうもろこし担当。


「大物だ!」


一本収穫するたびに拍手していた。


その頃。


純子と優子は枝豆を収穫。


「こんなに付くんだ」


「ビールのおつまみみたい」


純子が言う。


「高校生が言うことじゃない」


優子が即座に突っ込む。


昼前。


野菜が山のように集まった。


「大成功だね」


さやかが満足そうに言う。


料理開始。


あけみが中心になって調理する。


涼子も手伝う。


初美と恵子も参加。


つむぎは味見係。


「それしかしてない」


恵子が言った。


完成した料理は豪華だった。


トマトとバジルのサラダ。


キュウリの浅漬け。


焼きとうもろこし。


ナスの炒め物。


大葉おにぎり。


オクラのおひたし。


茹で枝豆。


夏野菜たっぷりスープ。


「いただきます!」


全員で手を合わせる。


まずはとうもろこし。


ちかがかぶりつく。


「甘いー!」


「収穫したてだからね」


さやかが笑う。


あかりは枝豆へ。


「止まらない!」


一つ。


二つ。


三つ。


「早い」


奈緒が呆れる。


歩美はトマトとバジルのサラダを食べる。


「おいしい」


「急におしゃれな味」


華子が言う。


「おしゃれな味って何」


自分でも分からなかった。


純子はオクラを食べる。


「ねばねばしてる」


「オクラだからね」


優子が言う。


「野菜って不思議」


今さらだった。


午後。


食後は庭でのんびり。


蝉が鳴いている。


夏の青空が広がる。


ちかは芝生に寝転がる。


「幸せ」


「単純だなあ」


歩美が笑う。


その時。


つむぎが空になった枝豆の皿を見る。


「もうない」


「全部食べたからね」


「来年増やそう」


「賛成!」


ちかとあかりが即答した。


夕方。


みんなで畑を見る。


収穫後の畑は少し寂しい。


それでもまだ、


トマトやナスが残っている。


「夏はまだ終わらないね」


歩美が言う。


「次は何のイベントだろう」


あかりが聞く。


「夏祭りかな」


華子が答えた。


「花火も見たい!」


ちかが元気よく言う。


夕日に照らされた家庭菜園を眺めながら、


みんなは次の楽しみを考える。


たくさん笑って、


たくさん食べて、


たくさん収穫した一日。


今年の夏野菜収穫祭は、


明高荘らしい賑やかな思い出になったのだった。

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