ゴールデンウィーク・公園ピクニックの回
ゴールデンウィーク四日目。
朝。
明高荘の住人たちは近所の公園へ向かっていた。
「お弁当持った!」
あかりが元気よく言う。
「三回確認してたよ」
奈緒が答える。
その後ろでは歩美と華子がレジャーシートを持っていた。
純子は張り切っている。
「今日は一日遊ぶぞー!」
「受験生だよね?」
優子が聞いた。
「今日だけ!」
都合のいい受験生だった。
公園に到着。
広い芝生。
青空。
ちょうどいい風。
「いい天気!」
ちかが駆け出した。
「転ばないでねー」
あけみが声をかける。
さっそくシートを広げる。
お弁当も並べる。
おにぎり。
卵焼き。
唐揚げ。
ウインナー。
「豪華!」
あかりの目が輝く。
「まだ食べないよ」
奈緒が止めた。
まずは遊ぶ。
バドミントン。
最初は歩美と華子。
ラリーが続く。
「上手いね」
涼子が言う。
「意外とね」
その次。
あかりとちか。
「それっ!」
「えいっ!」
三回で終わった。
「難しい!」
「そもそも当たらない!」
二人とも大笑い。
その頃。
奈緒は木陰で本を読んでいた。
「奈緒ちゃんも遊ぼうよ」
歩美が言う。
「あと一章だけ」
「家でも読めるでしょ」
「確かに」
しぶしぶ本を閉じた。
昼。
待ちに待ったお弁当タイム。
「いただきます!」
全員で声をそろえる。
ちかは唐揚げを頬張る。
あかりはおにぎりを食べる。
純子はなぜか二個目に入っていた。
「早くない?」
優子が聞く。
「運動したから!」
「十分予想できた答え」
食後。
つむぎは芝生に寝転がった。
「平和だ」
「何しに来たの?」
恵子が聞く。
「平和を感じに」
「寝に来ただけでしょ」
図星だった。
午後。
ちかがシャボン玉を取り出した。
「持ってきた!」
大量のシャボン玉が空へ飛ぶ。
あかりも混ざる。
高校一年生と小学六年生。
精神年齢はあまり変わらなかった。
「きれーい!」
「楽しそうだね」
歩美が笑う。
穏やかな春の風の中、
シャボン玉が空へ流れていく。
夕方。
そろそろ帰る時間。
「楽しかった!」
ちかが言う。
「また来たいね」
歩美も頷く。
「次は収穫祭かな」
あかりが言った。
「まだ早い」
奈緒が即答する。
みんなが笑った。
こうして明高荘のゴールデンウィークピクニックは終了。
特別なことは何もなかったけれど、
みんなで過ごした春の一日は、とても楽しい思い出になったのだった。




