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ほのぼの日常系、明高スケッチ  作者: 九頭龍りく


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部活動見学の回


4月。


新学期が始まって一週間。


今日は放課後に部活動見学が行われる日だった。


昼休み。


一年生の教室。


「あかりちゃん、部活どうするの?」


クラスメイトが聞く。


「まだ決めてない!」


元気よく答えるあかり。


その隣で奈緒は部活動一覧を見ていた。


「多すぎる……」


文化部も運動部もたくさんある。


放課後。


校内は新入生で賑わっていた。


「まずは運動部!」


あかりは勢いよく体育館へ向かう。


「待ってよ」


奈緒も後を追う。


バスケットボール部。


シュートの音が響く。


「かっこいい!」


あかりは目を輝かせる。


しかし五分後。


「疲れそう」


「もう変わったの?」


奈緒が呆れる。


次は吹奏楽部。


演奏が聞こえてくる。


「すごい!」


「上手だね」


しばらく二人とも聴き入っていた。


さらに美術部。


作品が並んでいる。


「これ生徒が描いたの?」


「らしいよ」


奈緒は興味深そうに見ていた。


その頃。


二年生の歩美と華子。


「一年生どうしてるかな」


「楽しんでるんじゃない?」


すると廊下の向こうから、


あかりが走ってきた。


「歩美先輩!」


「どうしたの?」


「部活決まりません!」


「まだ一時間しか見てないでしょ」


華子が突っ込む。


「全部面白そう!」


確かにそれも困る。


夕方。


明高荘。


夕食前の時間。


「で、決まった?」


純子が聞く。


「決まってません!」


あかりが答える。


「威張ることじゃない」


優子が言う。


みんなが笑う。


奈緒は少し考えていた。


「私は文芸部が気になったかな」


「奈緒ちゃんらしいね」


歩美が言う。


「本好きだもんね」


一方のあかり。


「私はまだ悩む!」


「何個見たの?」


涼子が聞く。


「七個!」


「見過ぎじゃない?」


「全部楽しかった!」


夜。


203号室。


あかりはパンフレットを広げる。


「どうしようかなあ」


悩む時間もまた楽しい。


204号室。


奈緒は部活動紹介でもらった冊子を読み返していた。


「もう一回見学してみようかな」


新しい学校。


新しい友達。


そして新しい部活動。


まだ始まったばかりの高校生活には、


たくさんの可能性が広がっていた。


そして翌日。


あかりはまた別の部活を見学に行くことになる。


もちろん奈緒も巻き込まれるのだった。

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