オマケ・歩美、テストで100点!?
返却日。
教室はテスト返しでざわついていた。
先生が言う。
「林。」
「はい!」
歩美は答案を受け取り、表を見る。
**100点。**
歩美。
「……。」
もう一回見る。
100点。
さらに裏返す。
やっぱり100点。
歩美が立ち上がった。
「先生!」
「なんだ。」
「採点ミスです!」
教室中が静まり返る。
先生。
「え?」
歩美。
「私が100点なんて絶対おかしいです!」
華子は机に突っ伏した。
「自分から言う人初めて見た……。」
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先生が答案を確認する。
「全部合ってるぞ。」
歩美。
「そんなはずありません!」
「昨日の私に聞いてください!」
先生。
「昨日のお前はここにいない。」
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しずくが答案を見る。
「本当に100点だ。」
歩美。
「いやいや!」
「どこかにバツを付け忘れてます!」
先生。
「付け忘れてない。」
歩美。
「じゃあ隣の人の答案です!」
先生。
「名前を見ろ。」
歩美。
「林歩美。」
「お前だ。」
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歩美は急に不安になる。
「先生……。」
「なんだ?」
「今日は何月何日ですか?」
「七月二十三日。」
「エイプリルフールじゃない?」
「七月だ。」
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そこへクラスメイトが集まる。
「歩美、100点だって!」
「すげー!」
歩美。
「いや、みんな落ち着いて!」
「これは事故!」
華子。
「100点を事故扱いするな。」
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先生。
「ちなみに学年で一人だけだ。」
歩美。
「えぇ!?」
教室中が拍手。
歩美は照れながら立ち上がる。
「ありがとう!」
その拍手の中、
先生が一枚の紙を持って近づく。
「……あ。」
「どうした?」
「すまん。」
歩美。
「え?」
先生。
「隣のクラスの林と間違えた。」
教室中、
**シーーーーン。**
先生は答案を交換した。
歩美の本当の点数。
**23点。**
歩美。
「帰ってきた。」
華子。
「何が?」
歩美。
「いつもの私。」
しずく。
「安心してる場合じゃないよ。」
先生が苦笑いしながら言う。
「23点でそんなに安心した生徒は、お前が初めてだ。」
歩美は答案を抱きしめて言った。
「100点の私は幻だった……。」
教室は大爆笑に包まれた。




