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ほのぼの日常系、明高スケッチ  作者: 九頭龍りく


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209/210

オマケ・歩美、テストで100点!?


返却日。


教室はテスト返しでざわついていた。


先生が言う。


「林。」


「はい!」


歩美は答案を受け取り、表を見る。


**100点。**


歩美。


「……。」


もう一回見る。


100点。


さらに裏返す。


やっぱり100点。


歩美が立ち上がった。


「先生!」


「なんだ。」


「採点ミスです!」


教室中が静まり返る。


先生。


「え?」


歩美。


「私が100点なんて絶対おかしいです!」


華子は机に突っ伏した。


「自分から言う人初めて見た……。」


---


先生が答案を確認する。


「全部合ってるぞ。」


歩美。


「そんなはずありません!」


「昨日の私に聞いてください!」


先生。


「昨日のお前はここにいない。」


---


しずくが答案を見る。


「本当に100点だ。」


歩美。


「いやいや!」


「どこかにバツを付け忘れてます!」


先生。


「付け忘れてない。」


歩美。


「じゃあ隣の人の答案です!」


先生。


「名前を見ろ。」


歩美。


「林歩美。」


「お前だ。」


---


歩美は急に不安になる。


「先生……。」


「なんだ?」


「今日は何月何日ですか?」


「七月二十三日。」


「エイプリルフールじゃない?」


「七月だ。」


---


そこへクラスメイトが集まる。


「歩美、100点だって!」


「すげー!」


歩美。


「いや、みんな落ち着いて!」


「これは事故!」


華子。


「100点を事故扱いするな。」


---


先生。


「ちなみに学年で一人だけだ。」


歩美。


「えぇ!?」


教室中が拍手。


歩美は照れながら立ち上がる。


「ありがとう!」


その拍手の中、


先生が一枚の紙を持って近づく。


「……あ。」


「どうした?」


「すまん。」


歩美。


「え?」


先生。


「隣のクラスの林と間違えた。」


教室中、


**シーーーーン。**


先生は答案を交換した。


歩美の本当の点数。


**23点。**


歩美。


「帰ってきた。」


華子。


「何が?」


歩美。


「いつもの私。」


しずく。


「安心してる場合じゃないよ。」


先生が苦笑いしながら言う。


「23点でそんなに安心した生徒は、お前が初めてだ。」


歩美は答案を抱きしめて言った。


「100点の私は幻だった……。」


教室は大爆笑に包まれた。


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