オマケ・歩美、先生に怒られる‥‥‥はずが
放課後の明石高校。
教室で歩美が大慌てだった。
「やばい!」
華子が顔を上げる。
「どうしたの?」
「先生が『放課後、職員室に来なさい』って!」
華子はため息をつく。
「何やったの?」
歩美は指を折りながら数え始めた。
「授業中に消しゴム飛ばした。」
「廊下で走った。」
「理科室でメジャー使って教室の長さ測った。」
「美術室で石こう像にマスクつけた。」
華子。
「心当たり多すぎる。」
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そこへ、しずくがやって来る。
「歩美、何してるの?」
歩美。
「最後の別れ。」
「まだ怒られるって決まってないよ?」
歩美は机に手紙を書き始めた。
**『華子へ。冷蔵庫のプリンは食べていいです。』**
華子。
「生きて帰ってきて。」
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職員室前。
歩美は深呼吸。
「もし怒られたら……」
「笑顔で謝る!」
「泣いて謝る!」
「土下座!」
華子。
「全部やる気?」
しずく。
「順番がおかしいよ。」
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ガラッ。
歩美。
「失礼しまーーす!」
先生。
「林。」
「はい!」
「これ。」
先生が渡したのは一枚の紙。
歩美は震える手で開く。
「ついに反省文か……」
そこには、
**『文化祭ポスターコンクール 優秀賞』**
歩美。
「え?」
先生。
「おめでとう。」
歩美。
「怒られないんですか?」
先生。
「今日は。」
歩美。
「今日は?」
先生。
「石こう像にマスクをつけた件は、あとで話そう。」
歩美。
「やっぱりーーー!」
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教室へ戻る。
華子。
「どうだった?」
歩美。
「賞をもらった!」
「すごいじゃん!」
「そのあと怒られた!」
華子。
「やっぱり。」
しずく。
「結局どっちだったの?」
歩美。
「**優秀賞と説教賞のダブル受賞!**」
その瞬間、先生が教室の後ろからひょっこり顔を出した。
「林。」
歩美。
「はい!」
先生。
「まだ終わってない。」
歩美。
「延長戦あるのーー!?」
教室中が笑いに包まれ、華子は「歩美は毎日がコントだね」と肩をすくめるのだった。




