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ほのぼの日常系、明高スケッチ  作者: 九頭龍りく


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207/210

オマケ・歩美、放送事故


昼休みの明石高校。


今日は文化祭実行委員から昼の校内放送がある日。


放送室には歩美、華子、しずくの三人がいた。


放送担当の先生が言う。


「じゃあ林さん、よろしく。」


歩美は元気よく敬礼。


「任せてください!」


先生は少し不安そうな顔をした。


---


放送開始。


♪ポーン♪


歩美はマイクのスイッチを入れる。


「こんにちは! 本日の昼食ランキングを発表します!」


華子が慌てる。


「違う違う! 文化祭のお知らせ!」


歩美は「あっ!」と言いながら紙をめくる。


「えー、本日の文化祭実行委員会は……」


そこで沈黙。


歩美の手元には**購買のメニュー表**しかなかった。


「焼きそばパン、残り二個です!」


校内中に放送される。


---


教室。


「えっ!?」


「急げ!」


「焼きそばパンなくなるぞ!」


高校中の生徒が購買へ全力疾走。


購買のおばちゃんは目を丸くした。


「今日は何の日!?」


---


放送室。


先生が青ざめる。


「林さん!」


歩美「はい!」


「違う情報を流してる!」


歩美は慌てて言い直す。


「失礼しました!」


「焼きそばパンは……」


華子「パンから離れて!」


---


しずくは笑いをこらえながら原稿を差し出す。


「歩美、その紙!」


「あっ!」


歩美はようやく正しい原稿を読む。


「文化祭実行委員会は放課後、視聴覚室に集合してください!」


放送終了。


---


そのころ購買。


生徒たちが息を切らして並んでいる。


おばちゃん。


「今日は焼きそばパン人気やねえ。」


生徒。


「校内放送で残り二個って!」


おばちゃん。


「……まだ四十個あるけど。」


---


昼休み終了。


教室へ戻る歩美。


先生が肩をポンと叩く。


「林さん。」


「はい!」


「君のおかげで購買の売り上げが過去最高だった。」


歩美は胸を張る。


「やった!」


華子が即座にツッコむ。


「褒められてないから!」


すると購買のおばちゃんが放送室へやって来た。


「林さん。」


「はい!」


「明日も放送お願いできる?」


歩美の目が輝く。


「もちろんです!」


華子としずくが同時に叫んだ。


「ダメーーー!!」


放送室は笑いに包まれ、先生は「次回は原稿を三回確認ね」と苦笑いするのだった。


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