卒業式3年生最後の日の回
3月。
春の風が少しずつ暖かくなってきた。
明石高校。
今日は特別な日。
卒業式。
3年生にとって、
高校生活最後の登校日だった。
朝。
明高荘。
いつもの朝とは違っていた。
談話室。
純子と優子が、
制服姿で座っている。
「この制服を着るのも最後だね」
優子が言う。
「本当にあっという間だったね」
純子が答える。
そこへ、
歩美。
華子。
あかり。
奈緒。
そして、
あけみ。
涼子。
初美。
恵子。
つむぎ。
弓木家のみんなも集まる。
「卒業おめでとうございます」
後輩たちからの言葉。
純子は少し照れながら笑う。
「ありがとう」
学校へ向かう道。
明高荘から明石高校までの徒歩5分。
いつも歩いた道。
入学の日。
文化祭の日。
フランス研修旅行の日。
何気ない毎日の登校。
今日で最後になる。
明石高校。
講堂。
卒業式が始まる。
卒業証書授与。
校長先生の言葉。
在校生からの送辞。
そして、
卒業生代表の答辞。
3年生代表の言葉には、
仲間への感謝。
先生への感謝。
家族への感謝。
3年間の思い出が込められていた。
純子と優子は、
静かに聞いていた。
式が終わる。
教室。
最後のホームルーム。
先生から、
卒業証書が渡される。
「3年間よく頑張りました」
その言葉に、
涙ぐむ生徒もいる。
放課後。
校門前。
写真撮影。
友達と写真。
先生との写真。
最後の制服姿。
そして、
明高荘のみんなでも写真を撮る。
「はい、笑って!」
カメラの中には、
純子。
優子。
歩美。
華子。
あかり。
奈緒。
そして、
明高荘のみんな。
夕方。
明高荘。
談話室。
卒業祝いの時間。
さやかが料理を用意していた。
「今日は特別だからね」
テーブルには、
みんなの好きな料理。
「卒業おめでとう!」
拍手が広がる。
純子が言う。
「明高荘で過ごした時間、本当に大切な思い出です」
優子も続ける。
「ここに来ると、いつも誰かがいてくれた」
「だから頑張れた」
歩美は涙をこらえながら聞く。
「先輩たちからもらったもの、忘れません」
華子も頷く。
夜。
純子と優子は、
明高荘をゆっくり見回る。
談話室。
文化祭の写真。
家庭菜園の記録。
フランス研修旅行のお土産。
たくさんの思い出。
「また来ようね」
優子が言う。
「うん」
純子が答える。
春。
二人は新しい道へ進む。
でも、
明高荘で過ごした日々は終わらない。
この場所には、
笑顔も。
思い出も。
受け継がれていくものも、
残っている。
そして次の春。
歩美たちの新しい一年が始まる。




