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ほのぼの日常系、明高スケッチ  作者: 九頭龍りく


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合格発表の回


3月上旬。


冬の寒さが少しずつ和らぎ、


春の気配が近づいていた。


明高荘。


朝の談話室。


いつもより静かな時間。


純子と優子は、


スマートフォンを見つめていた。


今日は、


大学合格発表の日。


長かった受験生活。


共通テスト。


二次試験。


卒業制作。


そのすべての結果が出る日だった。


「緊張するね」


優子が言う。


「ここまで来たんだから、信じよう」


純子が答える。


談話室には、


歩美。


華子。


あかり。


奈緒。


そして、


あけみ。


涼子。


初美。


恵子。


つむぎ。


弓木家のみんな。


全員が二人を見守っていた。


「大丈夫」


歩美が言う。


「先輩なら大丈夫です」


奈緒も続ける。


そして。


発表時刻。


スマートフォンの画面。


純子が確認する。


一瞬の沈黙。


「あった……」


小さな声。


「合格した……!」


その瞬間。


談話室が明るくなる。


「おめでとう!」


みんなが拍手する。


優子も画面を見る。


「私も……合格!」


二人は笑顔になる。


3年間の努力。


毎日の勉強。


不安な日。


それでも頑張った時間。


全部が報われた瞬間だった。


「本当に良かったね」


あけみが言う。


涼子も笑う。


「高校最後に最高の知らせだね」


午後。


明高荘の庭。


さやかが春の畑準備をしている。


「春が来たね」


冬の間眠っていた畑。


これから新しい野菜が始まる。


ちかも嬉しそう。


「お祝いに何か植える?」


「それは野菜で決めることじゃないよ」


しずくが笑う。


夕方。


談話室。


合格祝いの小さな会。


ケーキ。


飲み物。


そして、


みんなの笑顔。


純子が言う。


「明高荘で過ごした時間、本当に大きかった」


優子も頷く。


「学校だけじゃなくて、この場所があったから頑張れた」


歩美は少し寂しくなる。


もうすぐ卒業。


でも、


先輩たちが残してくれたものは消えない。


夜。


歩美はスケッチブックを開く。


そこには、


明高荘のみんな。


夏の収穫祭。


フランス研修旅行。


文化祭。


そして、


今日の合格発表。


新しい春。


それぞれが違う道へ進んでいく。


でも、


明高荘で過ごした時間は、


これからも大切な思い出になる。


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