バレンタイン準備の回
2月上旬。
3学期の明高
冬の寒さが続く中、
少しずつ春の気配が近づいていた。
そして、
もうすぐ2月14日。
バレンタインデー。
友達同士で楽しむ「友チョコ」などの形でも親しまれています。
談話室。
テーブルの上には、
チョコレート作りの材料。
「今年もやるの?」
歩美が聞く。
「もちろん!」
さやかが答える。
明高荘恒例。
みんなで作るバレンタインのお菓子会。
台所では、
さやかが準備中。
「今年は何を作る?」
しずくが聞く。
「チョコクッキーと、生チョコに挑戦!」
「難しそう」
りんが笑う。
「失敗しても思い出になるよ」
歩美と華子も参加。
「美術科らしく包装もこだわろう」
華子が提案する。
紙。
リボン。
イラスト。
歩美は小さなカードを描く。
「一枚ずつ違う絵にするんだ」
「歩美らしいね」
あかりと奈緒も参加。
「先輩たち、どうやって作るんですか?」
「まずは混ぜるところから」
一年生二人も楽しそう。
一方。
談話室の隅。
純子と優子は参考書を広げていた。
受験シーズン真っ只中。
でも、
少しだけ休憩。
「二人も作ります?」
奈緒が聞く。
「作りたいけど、まずは勉強かな」
優子が笑う。
純子も頷く。
「でも、明高荘のみんなと過ごす時間も大事だからね」
夕方。
チョコ作り完成。
少しいびつな形もある。
でも、
全部手作り。
「これは誰の?」
「秘密!」
みんな笑う。
弓木家では、
ちかが一生懸命ラッピングしていた。
「さやかお姉ちゃん、これかわいい?」
「うん、すごくいいよ」
夜。
談話室。
完成したチョコを並べる。
歩美。
華子。
純子。
優子。
あけみ。
涼子。
初美。
恵子。
つむぎ。
あかり。
奈緒。
弓木家。
全員が集まる。
「今年も明高荘らしいね」
涼子が言う。
「イベントがあると、冬でも暖かい感じがするね」
あけみも笑う。
窓の外。
まだ寒い庭。
でも、
春の家庭菜園に向けた準備も少しずつ始まっている。
さやかは畑を見る。
「春になったら、また野菜作りだね」
「気が早いよ」
みんな笑う。
バレンタインの日まで、
あと少し。
明高荘には、
甘い香りと、
いつもの笑い声が広がっていた。




