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ほのぼの日常系、明高スケッチ  作者: 九頭龍りく


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102/127

大晦日、静かな明高荘


12月31日。


明高荘。


いつもなら談話室から声が聞こえる時間。


でも今日は少し静かだった。


歩美。


華子。


あかり。


奈緒。


純子。


優子。


あけみ。


初美。


恵子。


涼子。


つむぎ。


みんなそれぞれ家族と過ごすため出かけていた。


しかし。


明高荘の隣にある大家さん宅。


そこには弓木家がいた。


「今年も終わりだね」


りんが言う。


「早かったね」


しずくが答える。


さやかは台所で年越しの準備。


「今年はいろいろあったね」


家庭菜園。


トマト。


キュウリ。


とうもろこし。


大葉。


オクラ。


枝豆。


バジル。


夏の思い出がいっぱいだった。


ちかは庭を見る。


「来年も野菜いっぱい作れるかな?」


「作るよ」


さやかが笑う。


冬の畑は静か。


でも春に向けて準備中。


夜。


弓木家は明高荘の談話室で過ごす。


大きな建物の中で、


聞こえるのは弓木家の声だけ。


「来年は歩美ちゃんたち、どんな一年になるかな」


りんが言う。


「純子さんと優子さんは卒業だね」


しずくが少し寂しそうに話す。


ちかは写真を見る。


そこには、


夏の収穫祭。


文化祭。


クリスマス会。


みんなの笑顔。


「またみんなで集まりたい!」


23時59分。


テレビの音。


時計の音。


静かな明高荘。


そして。


新しい年。


「明けましておめでとう」


弓木家だけの小さな年越し。


でも、


明高荘にはたくさんの思い出が残っている。


春になれば、


またみんなが戻ってくる。


そしてまた、


談話室にはいつもの賑やかな声が響く。



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