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普通のおじさんがプロサッカーチームの監督になる話 第二部  作者: dodongadondon


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第六話 スタジアム管理



―――――――――――2025年 12月16日ーーーーーーーーーーーーーー



家元からはしばらくオフだと言われていた

入れ替え戦も終わり 新シーズン始まるまでやることが無いという事

そうは言われても 松葉杖をついて 一人でスタジアムで色々やってる事を思うと

老婆心から心配になってしまっていた


(小原)ちょっと 様子見に行こうかな? 家居てもやる事ないし


小原はテレビを消して 出かける支度をした



―――――――――――――市川スタジアム事務所ーーーーーーーーーーーーーー



(小原)こんにちわ 家元さん居ますか?


事務所に入ると誰も居なかった が、誰か居た痕跡はある

PCの前に飲みかけのコーヒーが置いてあり まだ湯気がたっていた

小原は事務所を出て スタジアム内をうろうろしてみた


(小原)ああ、居た居た 家元さ~ん


(家元)んん? 小原さんどうしたんすか?


家元はグラウンドでトンボを使って 整地をしていた

びっこを引きながら 地ならしをしているので 正直見て居られなかった

小原は半ば強引にトンボを奪うと 整地をしていった


(家元)ああ、 いいっすよ 俺がやるので


(小原)ダメですよ そんな足で


(家元)もう、、、じゃあPAのとこだけ整地お願いします


PA周辺はほとんど芝が無かった 市川のスタジアムは天然芝なのだが ロクに植え替えもできていない

ので ほとんど芝がめくれて 土がむき出しになっていた

PA周辺は特にひどかったので 家元が整地をしていたのだろう

小原にトンボをまかせると 家元はPA周辺の枯れた芝を引っこ抜いていた


(家元)小原さん ここ 引っこ抜いたとこ綺麗にお願いします


小原は言われたとうりに 土を平らにならしていく 枯れた芝と土で穴だらけになっていた

PAは草を全て抜かれ ある意味(穴)だけになった


(家元)じゃあ まあ こんなもんでいいです ちとついてきてください


家元はそう言うと松葉杖をついて 小原を案内した

二人は スタジアムの少し離れにある 施設に着いた 何かの事務所のような施設だ

鉄製の階段が外側についていて 高さ3メートルほどのところに 事務所のような建物がある


(家元)ここ 今のおいらの自宅っす 元々スタジアムは工場だったんだけど

前の責任者が工場の社長で その人が一大決心で工場潰して スタジアム建設したんですね

だけど資金集めに頓挫したみたいで 建築途中で蒸発しちゃったんですよ

で、まあ 色々あって 僕が貯金崩して 工場ごと買い取って 建設費出してみたいな

工場だったときの事務所だったんですけど ここせっかくだから使うことにしたんですね


家元に招かれて入ると 事務所?内はすっかり男の一人部屋と化していた

ゴミがあちこちに転がり 読みかけの漫画があちこちに 居間と思われる部屋には

こたつの上にプライステーションやツイッチ 様々な家庭用ゲームが並んでいた

流しから 生ごみを手に取ると そのまま反対側にある階段から下に降りていった

階段を下りると そこには無数の家庭菜園用プランタンが置いてあった

100近く?あるだろうか かなりの数である そして何やらそのほとんどから緑色の植物が生えていた

家元が奥に置いてあるドラム缶を開けると 物凄い異臭がした


(小原)うっわ 臭い なんです?これ


(家元)あ、見てのとうり生ごみです( ゜Д゜)


ドラム缶を開けると 手に持っていた生ごみをその中にほうりこんだ

そして小脇にかかえてた袋からなにやらケイフンのようなものを 中にふりかける

近くに置いてあった長さ1メートルほどの棒で ドラム缶の中をかき混ぜていた


(小原)なにやってるんですか?それ


小原は鼻をつまみながらたずねた


(家元)ああ、これEMぼかしっていって なんか?微生物?とかなんかが生ごみを肥料に変化させるんですよ で、生ごみぶちこんで 混ぜ混ぜしてるんです


ある程度混ぜると家元は蓋をして 次はとなりのドラム缶を開けた


(家元)ホラ見てください こっちは結構時間たった方です


となりのドラム缶の中には同じように生ごみが入っていたが 不思議と臭く無かった

どちらかと言うといい匂い 発酵臭のような香りがした


(小原)ええ? なんかぬか漬けみたいな臭いしますね


(家元)そうなんすよ 微生物が分解して 発酵させてこうなるみたいです

で、この生ごみが(生肥料)になると 結構買うと高い肥料になるんですよ


(小原)へえ~


(家元)で、それで こいつらケンタッキーブルーグラスちゃんたちを育てるわけです


プランタンに入れられていたのは なるほど(芝草)だったようだ

家元はここで大量の芝草を自作して スタジアムの植え替えをしていたようだ

家元は近くに置いてあったリヤカーにプランタンをどんどん積んでいった


(家元)いててて


(小原)ああ、ぼくがやりますよ


小原は家元の代わりに 芝草をリヤカーに詰め込み

二人でスタジアムに運び込んで 芝草の植え替えをしていった

作業は日暮れまで続いた


第七話につづく


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