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普通のおじさんがプロサッカーチームの監督になる話 第二部  作者: dodongadondon


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22/24

第二十二話 親善試合




―――――――――――――スタジアムピッチ内フェニックス側ベンチーーーーーーーーーーー



(多門)ちょいと 邪魔するぜ


(家元)うおう 多門さん ここ選手しか入れない場所ですよ( ゜Д゜)


(多門)あんだよ 硬い事言うな 親善だろ?今日は中継も無いし ヒマなんだよ( ゜Д゜)


(家元)まあ いいですけど( ゜Д゜) クレーム入ったらちゃんと抜けてくださいよ


(多門)で、今回の布陣はどうなのよ?


(家元)まあでもうちはいつもどうりですよ 前回同様 全員で守っての

林原、鰻のマンマーク作戦ですね


(小原)でも 今回は ちょっと相手布陣変えて来てるんですよね


(多門)ほほう どれどれ 4-2-3-1か?なるほど 前回の反省ふまえての

DMを2枚にしたってことか


(小原)そうなんです 前回はあそこ一枚だったので 森岡君抜いたら一気にチャンスになったんですけど 今回は2枚いるのでサポートされちゃうって感じですね


(多門)おお、さっそくやりあってんなあ


さっそくといわんばかりに 森岡はパスをもらうと 林原につっかける


(森岡)今回は もう前みたいにいかないからな


(林原)、、、、、


森岡は林原の前で ボールを触りながら 隙を伺っている

別にパス出せばいいだけなのに しようとしない

まわりの味方も 半ばあきれているが 特に止めようともしない

親善試合というのもあるのだろうか?


(森岡)これで どうだああああ


森岡は一瞬の隙をつき 両足でボールを抱える ヒールリフトだ

ボールは 林原の頭上を越えて 背後に落ちようとする


(林原)はい ヒールリフト リフト


林原は右足を後ろに出すと簡単にヒールでボールを上に蹴り上げた

林原を抜き去ろうとダッシュした森岡の背中を抜けて前に落ちる


(森岡)ぐあああああああああ( ゜Д゜)


(林原)使い手に効くと思ってるのが浅はか( ゜Д゜)


林原はそのままボールを奪取してドリブルを仕掛ける

が、それを当然のように予期してたもう一枚のDMが


(印西DM)させるかよ


林原にチャージを仕掛ける 虚をつかれた林原は バランスを崩し

ボールを外に蹴りだされてしまう フェニックスボールのスローインだ


(林原)まあ 対策はしてきますよね


(森岡)はーん? ドリブル下手だなあ( ゜Д゜)


(林原)今 ヒールリフト返されたやつより マシだと思いますけどね( ゜Д゜)


(森岡)はあ? 今なんつった?( ゜Д゜)


森岡がつっかかってくるや否や また 鍵谷が無言で森岡を抱えて連れて行く

森岡は鍵谷の背中でばたばたしながら ぎーぎー文句を言っている



――――――――――――――フェニックス ベンチーーーーーーーーーーーーーー



(小原)うーん やっぱりあそこは機能しなさそうですね


(多門)なるほどねえ 印西も考えてきてるじゃんか 面白いねえ( ゜Д゜)


(小原)まあ 色々試したいこともあるので このままやらせて 前半終わったら修正にします


(多門)おおう?余裕だねえ? またバンバン点とられちゃうんじゃないの?


(小原)そこも含めてちょっと様子見ですね



林原からボールを奪った印西は森岡にパスしてそのまま攻めあがる

森岡も林原がチェックに来たら無理に仕掛けないでパスを出すようになった

鍵谷に何か言われたのだろうか?

2人しかいないフェニックスは 相手チームのパス回しにまったくついていけず

あっという間にゴール前に運ばれる


(鍵谷)俺も結構練習してきたからな 今回は決めさせてもらうぞ


鍵谷はPA付近まで持ち運ぶとミドルシュートを放った

前回と違い精度を増したシュートは弧を描き フェニックスゴール右上隅に飛んでいく


(松田)ああ、届かない


              ばしーん


エバンが長い手を伸ばし シュートを片手で止めた

止めたボールは弾かれることも無く真下に落ちる 

落ちたボールを難なく両手でキャッチするエバン


(エバン)うーん 舐めてるんですか? エバンにPAの外からシュート撃つなんて?


(鍵谷)おおう なんだアイツ? あんなやついたっけ?

新戦力か? 聞いてないぞ?


エバンは即前線の林原にキックをする

低い弾道でとても速い弾道 弾丸シュートに近い速度でまっすぐ林原に届く


(林原)おおう ドンピシャ 凄いな


ちょうど林原が届くギリギリのとこにボールが落ちる

印西マークも少ない右サイドの隅のあたりでボールをトラップする

そのまま印西PA付近に単独で切り込みシュートを放つ


(印西GK) うおお


ゴール左上に飛んだボールをギリギリでセーブする

GKがはじいたボールを印西CBが前方に大きく蹴りだす


(印西GK) アイツなんか ウマくなってないか? ゴール前で持たせると迫力出てきたぞ?


(印西CB) 確かに ソロでも 持たせるとちょっと危ないかもな


林原は特に特別な練習をしてたわけではないが

前回の試合での活躍と自信が 彼のプレーを際立たせていた

元々持っていたポテンシャルが 開花したってとこだろうか?

印西のミドルシュートはことごとく エバンに跳ね返される が、林原や鰻も

単独で持ち込んでミドルを打つくらいしか手が無い

2枚になったDMが ことごとく チャンスの目をつぶしてくる

お互い特にいいところ無いまま 前半が終了した


第二十三話に続く

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