第十話 ピクニック
――――――――――――――2025年 12月23日(水)----------------
(エバン一行)あら あら ひろいじゃな~い
翌日 エバンたち(エバンとその生徒のおばちゃんご一行)は 市川スタジアムに来ていた
オフ中のグラウンドを使ってピクニックをするためである
(家元)あはは、こういう用途で使っていいんでしたっけ?( ゜Д゜)
(篝)(´∀`*)ウフフ 東京ドームだってコンサートするんだしアリじゃないの?
エバンは野外で使う折り畳み式のテーブルを立てて その上にコンロを置き
鉄板を置いた そして事前に仕込んでいたと思われる 肉やたまねぎ、ピーマンなどを
鉄串に刺した ネタを 鉄板の上に並べていく
(篝)あら バーベキュー? おいしそう
(家元)ええ?火使うの??聞いてないよ~( ゜Д゜)
家元は慌てた様子で松葉杖をフル回転させて 急いでバケツを取りにいった
(こども)あ、ボールあった!!
一緒に来てたおばさんの子供だろうか? グラウンドの隅をごそごそ物色して
サッカーボールを見つけていた
(こども)やろうぜ!サッカー
5~6人居た子供達は皆一斉にサッカーを始める
子供たちの一人がサッカーゴールの前でキーパーをやると 他の子どもがゴールにシュートを
打ち込んでいた
(幸子)エバン 肉焦げてるよ
(エバン)ああー スイマセン
子供達に気をとられて肉を焦がしたエバン サッカーが気になるのかちらちら
見ている
(幸子)やりたいなら 混ざってくれば?
(エバン)な、何言ってるですか もうエバンは辞めたのデース
お肉焼けたですよ どーぞー
そう言うとエバンは器用に菜箸を使い 鉄の棒に刺さった肉や野菜を取り外していく
取り外された食材は 大き目の紙皿に並べられていく
おばちゃん達が 割り箸を片手に お肉などを口に放り込んでいった
(おばちゃん)あらーおいしいじゃない
事前にたれに漬け込んであり ジンジャーやニンニクなどの香りが効いた
お肉は絶品だった
(篝)ああーホント おいしい
(エバン)アリガト ごじゃまーす
エバンは褒められると上機嫌になって 鼻歌を歌いながら 次々と新しい肉を
鉄板の上に並べていった すると子供たちの一人が
(こども)神父様 やろうよ~サッカー
エバンは背が高すぎる為 こどもは腰までも届かない モモのあたりのズボンをひっぱって
アピールしてきた
(幸子)ホラ 行ってきなよ 肉はアタシがやるから
(エバン)ええ~ 僕革靴ですよ
(幸子)そんな マジメにやらないでいいでしょう?
(エバン)じゃ、じゃあ ちょとだけですよう
(こども)やったー
エバンはそういうと 子供に手を引っ張られて 連れ出された
キーパー役のこどもが叫ぶ
(キーパーのこども)おらー 打ってこーい
(エバン)ええー いいんですかあ?
エバンはそういうとボールを持ってた子供から軽くボールを奪う
(こども)あっ このー
こども達が5人がかりでエバンからボールを奪いに行く
するとエバンはひょいと軽くリフティングをしてかわす
一人、二人、三人と 次々とリフティングだけでかわしていく しかも一度もボールを地面につけずだ
そして最後の子供をかわすと
どーん
ゴールに向かって弾丸のようなシュートを撃った
キーパー役の子供は一歩も動けず ゴール右上の隅に突き刺さった
(こどもたち)うおおおおおお スゲー
(エバン)フフン エバンは12までフォワードやってたデース
点取るのと 点取られないのが得意なのデース
(こども)ええー何言ってるかわかんない
その後もきゃっきゃ言いながら子供達は サッカーに夢中になっていた
エバンはわざと負けてやるとかは一切ない 容赦無しで 相手をしている
(家元)うへえ エバン容赦ねえなあ
(篝)てか 本当に凄いわね あれじゃフォワードでも一流よ
(家元)そっすね あのデカさですもんね ヘディングも強そう( ゜Д゜)
バケツを持ってきた家元が エバンのサッカーを見てつぶやく
(小原)ああー肉焦げた!!
いつの間にか 肉焼きをさせられていた小原が声をあげる
(こどもたち)じゃあ今度神父さんがキーパーね
(エバン)ええー 神父さんキーパー一番得意デースよ?
(こども)必殺シュートだ
子供がシュートを撃つと エバンは一歩も動かず片手で止める
そしてそのまま片手でボールをつかむ
(エバン)僕 手大きいから どんなに打っても入らないデースよ?
(こども)何をーー
こどもはムキになって どんどんシュートを放つ だが 片っ端から止められる
(こども)良太 これ
どこからか もう一個ボールを見つけた子供が 良太と言われた子供にボールを渡す
(良太)これでどうだー
良太ともう一人で同時にボールを蹴る
(エバン)わわー 二つはズルいですう
エバンは慌てて取りにいく が なんとか防ぎきってしまう
(良太)うわー これでも取るの? ヤバすぎるだろ神父さん
が、子供たちも次から次へとボールを探してきて ついにボールは4個になった
(こどもたち)これで どうだ―
子供4人で同時にボールを蹴る
(エバン)うわわわわわ
エバンは信じられない反射神経でボール3個をはじくが 4個目がはじききれずに
(こどもたち)やったー ゴール
こどもたちはヤッターとガッツポーズをしてハイタッチをしていた
(エバン)ムムム もう一回勝負デース 次は止めるですよ
(こどもたち)あ、お腹すいてきた 肉食べよー
こどもたちは満足したのか 全員肉を食いに行った
(エバン)あああ ズルいですー ヒキョものー( ゜Д゜)
そんなやり取りを 幸子は遠くから見ていた
(幸子)あんな顔してるエバン初めて見た
(篝)そうなの? サッカーやってる人はみんなアンナ感じですよ?
(幸子)そうなんだ って エバン本当に凄いんですね
アタシ素人だけど あんな凄い動きできるなんて 想像以上だった
(篝)そうね アレはプロになっても トップクラスだと思うわよ
(幸子)ええーそうなんだ そんな凄いんだ
(エバン)サチ まだお肉あるですか?
いつのまにかエバンが来て お腹がすいたのか お肉を口に放り込んでいた
第十一話につづく




