マチルダの父
各々がそれぞれ完全蘇生に必要な素材を持って
クレアシオンの町へと戻ってきたが、
まるで御通夜のように静寂の中、完全蘇生の儀式が執り行われる。
(リープ)
『そう言えば死霊操術に完全蘇生なんて』
『内界では死後に関する研究まで行われてるの?』
リープがマチルダの術式についてルギア達に聞いてみた。
(ルギア)
『死霊操術は元々オリオラと言う』
『私達魔狩りの前任の隊長が考案した術式で』
『本来は死別した人との今生の別れを告げる為の術式でした』
『もっとも今はシドに……』
ルギア達内界組は全員がモンスターの討伐を目的とする
魔狩りの第七部隊に所属していたと言う。
前任の隊長がマチルダの父親だったオリオラと言う人物で開発した死霊操術を
娘のマチルダと弟子だったシドと言う人物に継承させるも、
シドは死霊操術でのし上がり魔狩りの第四部隊隊長にまで登り詰めたと言う。
(ルギア)
『シドの率いる第四部隊の構成メンバーの殆どが』
『フェイリアモンスターを率いた死体の軍勢だと言われてます……』
マチルダは、父親の残した術式を兵器に転用する事を拒み
結果厄介者の寄せ集めだった現在グレースが
隊長を務める第七部隊へ左遷された。
(マチルダ)
『治療完了よ……ただ……』
『完全蘇生が成功したかどうかを確認するために』
『一度内界の父の研究所で生体検査をしたほうが良いわね』
仮に完全蘇生が成功していたとしても、
鏡界から出られるのか確認しなければならない。
(ルギア)
『幸い白夜の森から帰る途中でブライティスが探してるで在ろう』
『エリシュオンの花畑も見付けて来たからそこへ向かって見ない?』
一行はクレアシオンの町を後に、エリシュオンの花畑を目指す。




