白夜の森のクロウリーナ
イヴを治すために必要な最後の素材ユニコーンホーンを探しに
白夜の森を訪れたイヴ達。
(セチア)
『雪が積もってる訳でも無いのに』
『森全体が白いなんて神秘的です』
白夜の森は木々が白く泉の水が透き通るように透明で
水面の底の白い砂が広がっている。
呂律の回らないイヴがマチルダの手の平に指で字を書いて伝える。
(マチルダ)
『(素敵な所ね)』
『(リープ達にも見せたかったね)』
『そうね……』
これから探すユニコーンは、純血の清らかな乙女の前にしか現れないらしく
リープ達男性陣を連れて探しに来られなかった。
(マチルダ)
『(リュウカさんは?)』
『あの人は昔色々有って多分来なかったと思うわ』
すると目の前に女の人の影のようなモンスターが現れた。
(影女のモンスター)
『私は貴女』『私は私』
『貴女は私』『貴女は貴女』
『私の名はクロウリーナ』『貴女の名前はイヴ』
『イヴは私』『貴女はクロウリーナ』
突如現れてクロウリーナと名乗るモンスターは、
意味の分からない言葉を並べる。
(クロウリーナ)
『ラスター……ラスターは何処?』
『もう貴女に私は必要ないの?』
『それとも見付けたの?貴女の居場所を……』
そう告げるとクロウリーナから伸びた影が
マチルダ、ルギア、セチアの三人を覆い、
イヴを残して姿を消してしまった。
一人残されたイヴは森を突き進むとそこには一頭の頭に角の生えた馬が居た。
イヴはただその馬を見詰める事しか出来ない。
するとユニコーンはイヴに気付くとゆっくりと近付く。
(ユニコーン)
『こんにちはお嬢さん……』
ユニコーンがイヴに挨拶をするも
イヴは返事を返す事が出来ない。
(ユニコーン)
『懐かしい……』
『かつてのマリアンロッドの面影を感じる』
『クロウリーナを許して上げておくれ』
『彼女もまた思い出に取り憑かれて居るんだ……』
イヴが目を覚ますと、クロウリーナに攫われた三人と
ユニコーンホーンが目の前に有り、各々がキツネに抓まれたような感覚のまま
白夜の森を後にした。




