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エンブレイドストーリア  作者: 桜木姫騎
エンブレイド鏡界編
52/66

機兵の墓場

 リープ達がアスカの迷宮内を探索していた間、

ファントム達は機兵の墓場と呼ばれる場所へ来ていた。

 目的はイヴを治すために必要な高濃度のマナの輝石を得る為に。


(リュウカ)

『此処が機兵の墓場……』


 そこには夥しい量の無惨に壊れた機械の山が積み上がり

草一本すら生えない寂しい場所へと出た。


(カオス)

『かつての妖魔戦争の時に作られた機械兵達の残骸後らしい』

『ロボットと言えど惨い物だ……』


 廃棄処分された機械達をただ無造作に捨てられたような

場所だが肝心のマナの輝石が何処に有るのか見当も付かない。

 すると目の前の機械の兵隊が動き出した。


(リュウカ)

『どうやら生き残りの機械兵達のようですわ』

『少し伺いたいのですが……』

『わたくし達、高濃度のマナの輝石を探しているのですが?』


 機械兵達はリュウカ達の目的を知ると突然怯え出し

武器を構える者達も現れた。


(カオス)

『ちょっと!落ち着けよ!』

『俺達は何もケンカしに来た訳じゃ無い!』

『ただマナの輝石を……』


 カオスが話すのを辞める、

認識コードペポロイドと書かれた機械兵が黒い炭のような石を見せたからだ。


(ファントム)

『高濃度のマナの輝石は外気に触れ続ければ』

『やがて劣化して炭化してしまう……』

『高濃度のマナの輝石を手に入れるには……』


 此処に居る機械兵達を壊わ(ころ)して奪い取るしかないから

ペポロイド達は怯えて居たのだ。


(ペポロイド)

『で……出て行けぇぇ!!』


 ペポロイドの一人がツルハシを振り上げてリュウカに襲いかかるも

ファントムのアックスモードのミクトラで返り討ちにされる。


(ペポロイド)

『イヤだ……死にたくない……』

『痛いよ……怖いよ……助けて……』


 そう言うとペポロイドは事切れ静かに機能を停止し、

その姿を見たリュウカは泣き崩れる。

 ペポロイド達がファントム達に襲い掛かる。


(カオス)

『しっかりしろ!!リュウカ!』

『此奴らは恐怖で我を失っている』

『気を抜けば次にやられるのは俺達だぞ!』


 そこからは地獄のような時間だけが永遠と続いた、

迫り来るペポロイド達を破壊しては、また次のペポロイドを破壊し

その度にペポロイド達の断末魔を上げる。

 ある者は死にたくないと叫び、またある者は千切れた自身の頭部を探すように

這い回り長らく地面を探る。

 だが依然としてペポロイド達から出て来るのは化合物のマナの結晶だけで

高濃度のマナの輝石だけが見付からない。


 辺りが静になって一通りのペポロイド達を壊し尽くし、

他のペポロイド達と明らかに一回り小さな機械兵が居る事に気が付いた。

 そのロボットは子供のような声で『お父さん……お母さん……』と

泣くように呟く。


(リュウカ)

『…………』


 長い静寂の後に、リュウカ達は高濃度のマナの輝石を手に戻る。

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