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エンブレイドストーリア  作者: 桜木姫騎
エンブレイド鏡界編
51/66

グリードガルドと言う名

(ブライティス)

『残念だよチュポッポ……お前とは戦いたく無かった……』


 巨大蜘蛛チュポッポを目の当たりにしてブライティスが一言呟くも

すぐに戦闘態勢に入る。


(チュポッポ)

『グリードガルド様……また貴方様と出会えて光栄に思えます』

『ですが……』


 チュポッポは、焼き爛れた自身の体を摩る。


(チュポッポ)

『貴方様と言えど立ちはだかる障害であるならば打ち砕く!』


 ブライティスとチュポッポ、過去に何か有ったようだが

今はお互い敵として戦う。

 チュポッポが糸の玉を放ち、

放たれた玉は糸を引き長らあたり一面を縦横無尽に駆け回る。


(オルキス)

『マズいぞリープ!?』

『糸に足を捕られれば一気にコッチが不利に成る!』


 オルキスとガオウは接近戦が得意だが、

不用意に近付けば糸に触れる危険が有る。

 かと言って石造りの迷宮内でフレアブラストを放ち糸を焼き払えば

辺り一面が火の海になり全滅する。

 仮に距離を取って燃やしたとしても煙が迷宮内に充満して

一酸化炭素中毒で倒れてしまう。

 連携を取るためにフロストウルフの群れを相手に各々で戦った際に

リュウカの毒の棘の魔法を見ていたが、

毒に犯され苦しむウルフ達の姿を見ていたので、

一酸化炭素中毒になれば一生後遺症が残る可能性が高い。


(ブライティス)

『リープ下がって!』


 ブライティスの飛ぶ斬撃、刃陣剣が炸裂し

蜘蛛の糸を切り裂きチュポッポを切り裂く。


(チュポッポ)

『ギャァァァ!!』


 凄まじい断末魔を上げながらチュポッポは倒れ

蜘蛛の糸を掻い潜り長らくブライティスが近寄る。


(チュポッポ)

『グリード……ガルド様……』


 ブライティスはチュポッポの首を跳ね

静かに涙を流した。


(ブライティス)

『さらばだ……我が眷属よ……』


 リープ達にはブライティスの心情が分からないし、

それを聞く勇気も無い、ただ出来る事はただ沈黙のまま

迷宮を後にする事だけだった。

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