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二人目の元帥


「報告します! 現在、第二海層バルガンディア支部から、街に海賊が現れ、港の九割以上を消失させたとの報告がありました!」

「何だと⁉」


 その報告を聞いた瞬間、ダァンッと目の前の机を叩くと、分厚い木の机はあっさりと真ん中から割れる。

 部下は怯んだように首をすくめながらも、必死に言葉を紡ぐ。


「み、港を消失させてから、海賊達による攻撃はなく、恐らく第三海層に向かったのではないかとの事ですが……い、いかがいたしましょう、バシン元帥閣下」

「チ……ッ、あの人形姫め。こんな近くまで海賊の侵攻を許すとは、一体何をやっている!」


 俺は苛立ちながら、こちらへ向かっている海賊について考える。

 向かってくるのは、間違いなく先日大量脱走したという第一海層の海賊達だろう。

 それは港の九割消失させたとかいう、頭の悪い報告からも明らかだ。


「海賊の名前は!」

「ふ、不明です!」

「すぐに調べさせろ!」

「はっ!」


 クソッ、使えない!

 第一海層から抜け出してくるような海賊など、集団で襲い掛かられたら俺にだって手に負えないぞ!


 それどころか、もしあの女がいるとするならば……っ!


「……やるしかないのか」


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