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鳴りやまない歓声


一瞬の沈黙。

それは文字通り、刹那の間だ。

しかし、それは当事者にとって、まるで永遠に時が止まってしまったかのような感覚をもたらす。


「…………っ」


 その時、誰かが堪え切れないように苦し気に息を漏らす音が聞こえた。

 どうやら、息をすることすら忘れていた人がいたようだ。


 そして、それを皮切りに再び時は動き出した。


「素晴らしい……」

「なんて、演奏なんだ……言葉に表すことが出来ない」


 破られた沈黙はまるでせき止められた水が一気に噴き出すように、瞬く間に割れんばかりの歓声に変わる。


「ブラボーッ‼」

「君は、やはり天才だ!」

「アンコール! アンコール!」


 僕は満面の笑みで、惜しみない賞賛を送ってくれる観客に向かって丁寧にお辞儀をする。


 ——ああ、何てくだらないんだろう。


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