ロードリック心に打撃を負う
お久しぶりぶりです。
とても短いです。
リアティスと旅をするようになってから、やたらと野宿が増えた。今まで旅をしてきた中で、こんなに野宿が多い旅は初めてだ。
慣れて困るものでもないが、慣れるのも複雑な気持ちだ。
まだ日は高かったが、ロードリックは野営の準備を始めた。
幸いにして、今日は野宿の場所に恵まれていた。
水場は近く、陣取った場所の茂みの向こうには天然の温泉が湧いており、それを利用するために建てられたのだろう朽ちかけた掘立小屋があり、風呂の心配もしなくて済んだ。
「ロック」
呼ばれて振り向くと、洗い髪を乾かしながらリアティスが歩み寄ってきた。
湯上りのほんのりと上気した体を、真っ白なレースのネグリジェが包んでいる。清純な色気がそこにあった。
「とてもよいお湯ですの事よ。ロックもいかがですこと?」
リアティスはそういいながら、ロードリックの傍らに座り込んだ。リアティスの使った石鹸の香りがロードリックの鼻孔を擽る。
「たまには野宿も良いものですわねぇ」
リアティスが微笑みつつ、赤みのさした頬に手を添える。
普段だったら、たまじゃないだろうと突っ込むロードリックだが、ショックのあまり口が動かなかった。
「………風呂に行ってくる」
なんとか声を絞り出して、ロードリックが着替えを掴みつつ立ち上がる。
「行ってらっしゃいまし。覗きませんから安心なさって下さいませね」
「ああ……」
いつもだったらここでもなにか一言突っ込んでいる所だったが、内心の動揺が激しすぎてそれも忘れてしまった。
「なにかあったら呼べ。すぐに駆け付ける」
「フル●ンで来るのはやめて下さいましね」
リアティスが微笑む。それを振り切るようにして、ロードリックは茂みの向こうにある温泉へと向かった。
(なんということだ。リアティスに色気を感じてしまった)
ロードリックはその事実に大きな衝撃を受け愕然とした。
あと少しで終わりの予定です




